動作チェックしてみると、これがビックリ。 たしかに完動品でした。
VCFは、オリジナルの「81007IC」なのに壊れておらず、鍵盤や各種スイッチ類も接触不良はありません。 メモリー用バッテリーの電圧もOK。
この30年間、壊れたJUNO-106ばかり見てきたので、まるで狐につままれたような気分です。
こんな程度のいいJUNO-106も、あるものですね。
左サイドパネルのネジ取付部が、破損してバラバラになっていただけでした。
内部の配線コネクターとサイドパネル補修のお見積りにOKをいただけたので、修理に取り掛かります。
左サイドパネルは、下の左右2箇所のネジ穴がバラバラになっていたのを、接着のうえプラスチックを盛って補修します。
外観はそのままで、ネジの取付け強度も確保しました。
画像は、VCFのチューニングをしているところ。
レゾナンスを上げるとサイン波が出てきますけど、その周波数を合わせています。
JUNO-60に比べると、調整がやりやすくなっていますね。
これで修理完了! 機能テストしてみると、動作OK!
もともと壊れていませんでしたけど、全体のチェックとコネクター接点をリフレッシュすることで、この先も安心してご使用できると思います。
左サイドパネルのネジ穴も直ったので、破損が広がる心配もありません。
YAMAHA HS8で試聴すると、「JUNO-106」らしい音がきちんと出ています。
修理完了ということで、軽くクリーニングした後でお客様に納品。
気持ちよく使えるようになったと思います。
今回は、JUNO-106のサイドパネルのネジ穴を補修しましたけど、同じように、EMS SYNTHI-AKSのケースのヒビ割れなんかも補修できます。
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