日本製のビンテージシンセサイザーというと、海外製のシンセに比べて「音抜け」が今ひとつです。
安定性と耐久性は優れているんですけど、音の「パリッ!」としたところがナマリ気味。
わかるでしょうか?
でも、日本製ならではの魅力があるのも事実です。
ビンテージPROPHET-5を聴いてみると、「ノコギリ波」と「矩形波」が同じ音色に聴こえます。
でも、ROLANDのビンテージシンセだと、ノコギリ波は「ブー」だし、矩形波は「ポー」とハッキリ違います。
これは、ROLANDの回路図で矩形波のところを見ると、波形整形用の回路をわざわざ足して、そういう音色にしています。
KORGなんかも、矩形波はROLANDと同じ音色です。
日本製のビンテージシンセを見ると、「シンセサイザーとはなんぞや!?」というところをカンチガイしていることも、多々あります。
でも、この「ポー」という音色の矩形波は、日本独特なものとして誇っていいような気がします。
アメリカでは、日産32GT-Rのような日本の旧車の人気が上がっていますけど、日本のビンテージシンセも値上がりしているのは、こういうところがあるからでしょう。
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