ビンテージシンセと温度 | Vintage Five State

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30年の実績 ビンテージシンセの修理とオーバーホール

ROLAND MC-8
最近になって、最高気温39度の日が続きます。 さすがに暑い。チュー生ビール
 
暑さに弱いといえば、ライブでビンテージシーケンサーの「ROLAND MC-8」が熱暴走したことが、YMOの伝説になっていますね。
 
 
ライブのステージって、AC電源の電圧が低下したり、照明で温度が上がったりすることもあるので、電気製品のシンセにとっては、けっこう過酷。
 
ザ・スクエアの「リリコン」も、調子が悪くなって音程がヘロヘロになったそう。
 
 

LinnDrum LM-2

30年の修理実績の中で、「熱」で一番怖いのが、LinnDrum LM-2。

 

暑いときに電源をいれっぱなしにしておくと、たまにトランスがオーバーヒートして切れます。
 
もう、いくつトランスを交換したことか。ガーン
 
 
たいていのシンセは、電源の保護回路が動作しているので、温度が下がれば復活します。
 
ですけど、LM-2は「物理的」にトランスが焼ききれるので、壊れたらそのまんま。
交換するほか、手がありません。
 
 
あとは、ROLAND JUPITER-8も、リヤの「放熱板」がチンチンに熱くなります。
 

故障するのは少ないけど、不用意に触るとビックリするほど。

 

 

最近は、非接触温度計がかなり安くなったので、これでマメに温度管理しておけば、安心だと思います。
 
サーキュレーターで風を当てるとか、照明が当たらないようにするとか。
 
使わないときには電源オフでもいいんですけど、それだと音程が安定しないかも。
 
 
今どきのライブではこんな話は必要ないとは思いますが、ビンテージシンセの使いこなしでは、温度も重要です。
 
アコースティックなギターやバイオリンなんかと、一緒ですね。
 

 

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