当店での、SIMMONS SDS-V メンテナンス
80年代のエレクトリックドラムといえば、ほぼ、SIMMONS SDS-Vです。
今聞くと、サックスと同じように「80年代」を感じさせるドラムサウンド。
海外だと、カルチャークラブ、日本だと、YMOの散開ライブ、C-C-Bのドラムなど、当時のヒットアルバムには必ずと言っていいほど、「SDS-V」の電子的なドラムサウンドを聞くことができます。
SDS-Vは、現在のユーロラック・モジュラーシンセと同じように、ラックケースにドラム音源をモジュールとして搭載。
それぞれのモジュールが、シンバル以外のKICK、SNARE、TOMなどのインスツルメントの音を出します。
不思議なのが、SDS-Vのドラム音源回路の基本的な構造は、モジュラーシンセと一緒なのですが、出音が太いこと。
他のメーカーのクローンも多数出ましたけど、「音の太さ」はSDS-Vに全然かないません。
当店では、SIMMONS SDS-Vのオリジナルサウンドを尊重して、部品を選定してメンテナンスをしています。
1)パネルのスイッチとボリューム
パネルの分解がやりにくいですが、スイッチとボリュームの接点洗浄と保護処理を実施
グリスを入れて、新品同様のスムースさ
2)接点復活
ドラム音源の配線の接点を洗浄して、音程ズレとフラつきを対策
3)オリジナルサウンドの維持と確認
SDS-Vらしい音を維持するために、オリジナル型番部品の使用とサウンドチェック
30年のビンテージシンセ修理業務で、7台以上の SDS-Vの音を聞いてきました
プロ用スタジオモニターのGENELEC1032Aで、ビンテージシンセと各種エフェクターやマイクプリをサウンドチェックしてきました。高音から低音まで、特徴を把握しています。
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