教育業界で学生向けに小論文の指導や刊行部の編集業務に携わってきた著者による文章の書き方についての手解き。
でも単なる文章指導に特化したノウハウ本ではない。
「自分の頭で考える」とはどういう事か、これ程明快に語られた本を僕は知らない。
体裁としては文章の指導書には違いないが、本質的で普遍的なポイントが明快かつわかり易く整理されているため、結果としてビジネスでも、プライベートでも、誰かに何かを伝える事の全般を幅広く深くカバーしている。
本質的かつ具体的なトピックばかりで構成されていて、「自分の頭で考える」とはどういう事かわかるので、自分がどうすれば「自分の頭で考える」事が出来るか分かる。
同時に自分が普段如何に考えていないかも分かってしまうというオソロシイ代物。