CHAGE and ASKAの最もエキサイティングだったと思う1989年発表のアルバム『PRIDE』〜1999年発表のアルバム『NO DOUBT』までをレビュー。
今回は1991年発表のアルバム『BIG TREE』1回目。
まず、アルバム全体について。
タイトルのごとく、チャゲアスはとてつもなくどデカいものを作り上げた。
それは生き生きとして、情熱的で、大らかで、どんな偏屈なリスナーも包み込むように懐が大きい。
そして色褪せない。
たしかにサウンドプロダクションは時代を感じさせ、90年代Jポップの王道サウンドに聴こえる。
でもそれがどうした。
この作品には、自分が大きな生命の流れの一部だと感じる事のできるような、大きな歌が鳴り響いている。
1曲目「僕はこの瞳で嘘をつく」
オープニングナンバー。
射るような鋭い瞳でこちらを見据えながら
強引で巧みなステップで迫ってくる。
なす術もなくそのステップに身を任せてみれば、妖しくも彩り豊かな世界を見せてくれる。
こんな嘘なら騙されてもいいかも笑
今更ながらこの曲がいわゆるロックのフォーマットをベースに作られている事に気づいた。
歌詞もかなり際どい大人な内容。
これを初めて聴いた小学生の頃からずっと
もの凄いエネルギーに圧倒されて今まで気づかなかった。
オリジナリティとはそういう事なんだろうな。