オーブンに続いて、掃除機が壊れた。
ラミ子のお気に入りだった掃除機は、よくあるアメリカーンな重くて小回りの利かないヤツで、ワシは大嫌いだったの。
やったーー!これで憧れのコレが買えるっ!
ダイソンの転がるヤツ。こっちのほうが使い勝手がいいに決まっておる。
と提案したけど、速攻で却下されたわい。
君、掃除しないでしょ
するのは僕。だから口出し無用。
・・・・・ふん、そうかい。好きにするがいい。
しかし、これから友人が来るので掃除はしないとならない。どうする・・?
と見ていたら、ヤツはデッキブラシみたいなものを持ってきた。
ちょっと待て! ここはワシに任せろ。
ワシはチャッとベトナムマーケットに出かけ、これを買ってきた。
ウチのフロアは、凸凹な表面のタイル張りなので、そんな硬いブラシだと凹に溜まったゴミが取れないではないか。
掃除はするけど、大雑把だな毛唐は。
ワシは、古新聞を取り出し、それらをテケトーな大きさに千切って水で濡らし、あちこちにばら撒いた。
ちょ・・・・・君ナニしてんのぉぉぉぉー!??
ふっふっふ・・・・いいかい? 単に箒をかけても埃が舞うし、隅っこや凹の部分がしっかり取れないじゃろが。
こうして新聞紙をグチャっとさせたものを撒いて、それと一緒に箒で掃けば、適当な水分を吸った紙が埃の舞いを抑え、細かいところのもくっつけて取れるのだ。
どうだ、すばらし・・・・・
スバラシイ!
なんという日本の知恵だ!こんなシンプルな方法で、最大限の効果を得られるとわっ!!
ラミ子、しきりに感心していました。
で、その話をオカンと電話で話した時に言ったら、
ぎゃっはっは!
ソレ、すごいわーーーー
終戦直後
の話みたいだわーー。
今時そんな事知っている人、アンタの年でもいないようー。
て笑われた。
そうなの? こんなやり方、誰もしてないの???