「集団的自衛権」という言葉は、「自衛」という文字が含まれているため、「自衛」の一種だと勘違いする人が多いようです。政府もそう説明しています。しかし実際は「自衛」ではありません。自国が攻撃を受けていないのに、こちらから攻撃するのです。つまり「先制攻撃」をするということです。「先制攻撃」という言葉のイメージをごまかすための詭弁なのです。
「アメリカの若者が血を流しているのに、日本の若者は血を流さないでいいのか」という言い方がされています。いや、そもそも誰も血を流してはいけないのです。アメリカの若者が血を流すのならば、それを未然に防ぐために非暴力で何ができるのかを模索するのが日本の役割であるはずです。いや、はっきり言えば、アメリカの若者よりも、アメリカの侵略によって血を流している弱者を救うことの方が重要でしょう。「アメリカの若者が血を流しているのに、日本の若者は血を流さないでいいのか」という論理を受け入れてしまえば、次に来るのは、「自衛隊が血を流しているのに、その他の日本の若者は血を流さないでいいのか」という論理です。これが徴兵制の論拠になります。
集団的自衛権行使が閣議決定され、これから自衛隊関連法が改正されてゆく。衆参ともに与党が多数なので、特定秘密保護法と同じく、簡単に可決されてゆく。自衛隊という職業は、以前とは全く違うものとなる。死ぬ確率が圧倒的に高まるのである。当然、自衛隊に入隊を希望する若者は減少する。それでは国が守れないという論理で、徴兵制が復活する。ああ、その先を考えるのも厭だ。
民放局のTVドラマは「主演が誰か」ということが視聴率を大きく決定付ける、とされている。だから、最も人気があり、かつ旬と思われるタレントが選ばれる。そもそも視聴率が取れるタレントを主役に迎えなければ、企画が通らない。スポンサーが付かないからである。TVドラマ『名もなき毒』は、2013年7月から9月までTBS系で放送された。主役の小泉孝太郎は、俳優としてそこそこの実力があるのかも知れないが、大して人気があるわけではない。常識的に考えて、民放ドラマで主役を張れるクラスの俳優ではない。その小泉孝太郎が、突然ドラマの主役に大抜擢され、大宣伝が繰り広げられた。この時期(2013年7月から9月)のちょっと前、2013年6月頃、書店の目立つ場所に、小泉進次郎関連書籍が並んだ。『小泉進次郎という男』(別冊宝島編集部/宝島社)、『小泉進次郎の闘う言葉』(常井健一/文春新書)などである。つまり、小泉進次郎を売り出すタイミングに合わせ、兄が主演するTVドラマが放送されたのである。偶然としては出来過ぎである。そして、その直後、同年9月に、二人の父である小泉純一郎の「脱原発発言」が大きくクローズアップされた。同時期に、進次郎が内閣府大臣政務官と復興大臣政務官に就任した。この一連の流れは、結果的に小泉親子三人のイメージアップにつながっている。広告代理店を巻き込んだマルチメディア戦略であったことは明白だろう。小泉家のイメージ戦略は、小泉父の都知事選での敗北あたりで一段落した。そして今、小泉長男の『名もなき毒』が再放送されるという。それほど高視聴率でもなく、DVD販売も終わっているドラマの再放送なので、話題性はゼロだろう。しかし再放送に合わせ、下記サイトのような提灯記事が書かれている。つまりこれから小泉一家劇場の第二幕が始まるということだ。小泉父、小泉次男の動向に注意しよう。
小泉孝太郎がめっちゃハマり役。宮部みゆき映像化傑作「名もなき毒」再放送を見逃すな
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20140624/E1403548369499.html