<DINKsの進化>
DINKsという言葉が日本で使われ出したのはいつ頃か、

ウィキペディアを見てみました。

  1988年に内閣府の出版した

 『国民生活白書 昭和63年度』の中で

 DINKs世帯が最近見られる

 ライフスタイルとして掲載されたが、

 DINKs世帯は所得が多く

 「生活のゆとりがうかがえる」とされた。

1988年といえばバブルの時代。

まだ人口減少が深刻な話題ではなかった時代でした。

子どもがいないのは淋しいけれど、

余裕のある生活はうらやましい、

という受け止め方だったように思います。

今は子どもを作る余裕がないし、

結婚もしない、といった人も少なからずあるようです。

 DINKsは(ディンクス)とは、

 共働きで子供を意識的に作らない、

 持たない夫婦、またその生活観のことを指す。

 英語の "Double Income No Kids

 または "Dual Income No Kids"

 (倍の/ふたつの収入、子供なし)の

 頭文字等を並べたものである。

ちょっと気になるのはKidssがゴシックになっていて、   

 DINKsのsはkidsのsという扱いになっていることです。

 

研究社の「新英和大辞典」で

DINKS, dinksの項目を見ると、

n. pl.「夫婦の片方をいうときは単数形を使う」

となっています。

夫婦2人だから複数形のsがついている、

という理解が正しいということです。

 

twinは双子のうちのひとり、

twinsは双子の2人を意味するのと同じです。

ちなみに、「ジーニアス英和辞典」では

見出し語はDINK, Dink, dinkとなっています。

『杉田敏のビジネス英語』では

DINKWADという語が出てきます。
WADは何の略でしょうか。
 

with a dogなんですね。
 

ブランコの説明は
Some couples are opting out of having children these days

 and focusing on their careers and pets instead. (p.14)

opt out of (義務など)を逃れる、(活動など)から手を引く
*opt 選択する
focus on    ~に集中する、

 子どもは持たないことにして、

 その代わりにキャリアとペットに専念する

 カップルが最近はいるのですよ。

ペットの比重が大きいということをうかがわせる言葉です。

<ワンちゃん休暇>
4月19日の朝日新聞には

pawternity leaveという言葉が載っていました。
女性が産前産後にとるのはmaternity leave。
大谷選手がとったことで話題になった

父親の育児休暇はpaternity leave。
 

paternityのpaをpaw (動物の足)で

置き換えてできた言葉がpawternity leaveです。
ペットを迎えるための休暇を意味しています。

何のためにそういう休暇が必要かというと…

犬を飼い始めるとまず健康診断のため

獣医に子犬を連れて行くかねばなりませんが、
 

 Pawternity leave allows you time to do that 

 without having to fit an appointment in 

 around your work schedule. 

 (American Kennel Club)
 

allow  A B= A(人)にB (時間・金など)を与える、割り当てる
fit in      =割り込ませる

 Pawternity leave を利用すれば、仕事のスケジュールの

 あいまに予約を取る苦労なしで、

 そのための時間ができます。

<ワンちゃんの忌引き>
昨年「犬の法事、犬のミサ」で、

亡くなった愛犬のため名僧を呼んで法事を

行った愛犬家の話を紹介しました。

平安時代からペットロス問題はあったわけですが、

先ほどの記事によれば、現代のアメリカでは、

ペットが亡くなった場合の

bereavement leave (忌引き休暇)を認めている企業もあるとか。

 

 

 

 

 

これでもう、親戚のおばあさんを殺さずにすむ!