英語の本は日本のamazonで購入することが多くなった。

それで困るのは古典的作品の場合、

さまざまな版が表示されて、

なかなか探している本が見つからないということだ。

出版社はIndependently publishedとなっていることが多い。

著作権料を払わずに一儲けしようという出版社に違いない。

私は散文作品の場合はOxfordかPenguinで読みたいと思う。

古典の場合は専門家による注釈がついている。

注釈から学べることもある。
一つ例をあげよう。
 

Jane Austen のMansfield Parkでは舞踏会のシーンが出てくる。

地方在住のお金持ちが娘のために近隣の数家族を招く、

ごくつつましい舞踏会である。

Oxford World's Classicsの注釈では、

身体が接触するダンスはワルツだけだった、と書いてあったはずだ。

(今確認はできていないが。)

わがBlog「ワルツを踊っちゃいけないの?」(2024.1.29.)では

社交界にデビューしたマリー・ダグーが母親から

ワルツを踊ってはダメと言われた、という件をとりあげた。

ワルツは貴族階級には下品だと思われていたのである。

この注釈から、その理由は、

ワルツには身体的接触があったせいであろうという説をたてることができる。

ちなみに「マンスフィールドパーク」の初版は1814年、

マリーの社交界デビューは1820年から21年にかけての冬である。

シャーロット・ブロンテの「シャーリー」を読みたい。

ブロンテ姉妹に関心がある人は、

英文エッセイReincanation Roseを読んでもらうとちょっと面白いかもしれない。

 

 

 

ブロンテ三姉妹の主要作品は合計7冊だけである。

詩集やシャーロットとブランウェルの合作「アングリア物語」などもあるが、

まず読むべき重要作は

シャーロットの「ジェイン・エア」、「ヴィレット」「シャーリー」「教授」、

エミリーの「嵐が丘」、

アンの「アグネス・グレイ」と「ワイルドフェル・ホールの住人」。

去年「ヴィレット」と「ワイルドフェル・ホールの住人」を読んだ。

残りは「シャーリー」と「教授」である。

漱石は「ジェイン・エア」と「シャーリー」は東大の講義で取りあげたらしい。

「シャーリー」の方ができがよいようだ。

amazonの検索タブを「洋書」にして

Shirley Bronteと打ち込むと15点×15頁もShirleyその他が出てくる。 

Shirley Bronte Penguinにすると、求めていない本ばかり出て来る。

Shirley Bronte OxfordだとOxford版がちゃんと見つかった、

ので発注したのが3月。

約二ヶ月待ってもさっぱりらちが明かないので注文をキャンセルして、

楽天で検索するとちゃんと

Penguin ClassicのShirleyが見つかった。

楽天の検索の方がamazonよりよく出来ている.

1742円だし、楽天ポイントも400以上使える。

それで注文したのが5月15日。

5月25日現在商品は確保できていない。

6月10日が取り寄せ期限日で、期限内に取り寄せられなかった場合、

キャンセルされる。 

ついでにPenguin版のProfessorを検索すると

電子書籍ばかりたくさん出て来るので、

左の「洋書」のボタンを押すとヒットしたのは一点だけで、

ズバリ求めていた本が出てきた。

2640円(送料無料)は高い。

amazonで検索すると最初にペンギンらしい表紙の本が出て来る。

確かにペンギンだがkindleなので、

右上にある、887円と安い「ペーパーバック」をクリックすると

例のどこの馬の骨出版社independently publishedの本だ。

144頁というのは少なすぎないか?

そこで戻って「ハードカバー」をクリックすると年齢確認の頁になって、

確かにProfessorが出てきたが、

The Professor (Mint Editions (Women Writers)) 

ハードカバー – アダルト, 2021/4/13 [アダルト]  となっている。

シャーロット・ブロンテがエロ小説を書いたっていうんだろうか。

アホですね~。

 

 


先日京都の丸善へ行った。

PenguinのShirleyがあった。

2750円である。高い。

楽天で取り寄せられないのなら買うしかないか。

6月10日過ぎまで残ってるかな。

Oxford版のProfessorは1639円だったので購入。

本国で品切れになっている洋書が

日本で普通に売っているということがあるのが面白いところである。

丸善でShakespeareも買ったがその話は次回。