きのう映画を見に行こうとして中書島駅から京阪の特急に乗りかえるとかなり混み合っていた。

紺色のジャージの少女たちが数人乗っていた。

水曜の朝なのにクラブの試合があるのだろうか、と不思議に思った。

「気分悪くない?」と仲間の誰かに声をかけていたりする。
特急用の車両はクロスシートが多く、通路が狭い。

つり革もつかめない状態で、やっと座席の上の水平方向に延びる握り棒をつかんだ。

誰にも触れないように、石になれとばかりにじっとしていた。

やがて七条駅に着いてちょっとほっとしていると、少女たちがこちらに向かって小さな手を差し出している。

空いた席に座れと勧めてくれているのだった。

虚を突かれて、私はありがとうの一言もなく腰を下ろした。

ジャージをよく見ると、MORIGUCHI HOSHOと読める。守口のホウショウ高校か中学?

よく知らないが、いい生徒たちだ。
ところが翌日、インターネットで調べると、守口にそういう高校はないようだ。

宮崎に鵬翔中学・高校があるようだが。

読み間違えか記憶違いがあったとすると、音の面からは守口市立樟風中学校がわりと近いが、結局確証はない。
 学校名はともかく、ちょっと気持ちの温かくなるいい思いをさせてもらった。
 ありがとうございました。