天気がよければ自転車に乗って
近所の植物園に行って午後を過ごすことがよくある。
とはいうものの猛暑に負けて、
今日入り口で押してもらったスタンプは7月21日以来だった。
「牧野富太郎 人生と植物」という特別展が開催中だった。
牧野博士が残した図巻や書籍類、標本、
テレビで見たのよりずっと巨大な胴乱(採集した植物を入れる容器)が
展示されていた。
博士はおにぎりを入れられる仕切りのある胴乱を特注していたとか。
「牧野博士 宇治で中華を乙訓で筍を味わう」というパネルもあった。
昭和7年、70歳の牧野博士が
黄檗山で永井氏の手配で中華料理を食す、という内容だ。
黄檗山と言えば普茶料理が有名だが、
牧野博士は肉料理がお好きで精進料理では物足りなかったのかも、
というコメントがついていた。
別のパネルでは翌年、
巨椋池でのフィールドワークの様子が記されていた。
朝四時に朝食をとってから、
舟に乗ってヒツジグサの開花を観察し続け、
4時半にいったん上陸するまで飲まず食わずだった。
残暑厳しい9月の12日から13日のことで
「顔も頸も日光直射で赤黒く焦げた」
うーん、倒れなかった方が不思議です。
そりゃたっぷり肉でも食わなきゃやってられないでしょう。
牧野博士、やはり超人だなあと感心して帰宅した。
夜いつのもように「科捜研の女」を見ていたら、
今日行ったばかりの植物園が出てきたので驚いた。
大階段の一番上で殺人事件が起きた!
やがてマリコ(沢口靖子)をはじめ
おなじみのメンバーも植物園に捜査にやって来た。
階段の下の方に緑のカエルが見えた。
えー、これは「花と水のタペストリー」といって
62m×18mの壮大なひな壇(46段)に
3675基のプランターを並べて描かれたものです。
日本一ですぞ。(宇治市植物公園のホームページより)
以前は毎月図柄が変わっていたと思うのだが、
予算がないのか、同じ図柄が結構長く続いている。
カエル君は5月27日から11月中旬までだそうだ。
ドラマの中では京都市内の京都ふれあい植物園という
架空の植物園が事件現場にされていて、
その中にある温室が二条大学付属実験植物園ということになっていた。
京都市内にはもちろん巨大な府立植物園があるのだが、
あえて宇治の植物園を撮影場所に選んだのはなぜだろう。
宇治の植物園の特色は大階段があることでも分かるように
高低差を利用した設計になっていて、
102段の階段をのぼるとカエル君の頭の上の方に出られるようになっている。
まああまりそれも関係なさそうだなと、思って
府立植物園のホームページを調べてみた。
すると休園日が12月28日から1月4日までとなっている。
ほぼ年中無休!?
一方宇治の植物園は原則月曜日が休園日。
休園日の方が撮影がしやすいせいかな。
それにしても暑いーとクーラーをつけた部屋に1日こもっていた頃に、
撮影してたのかー。ご苦労様でした。
でも宇治の植物園ももっと大々的に
ホームページ等で告知とかすればよかったのに。
科捜研ご一行の写真パネル展示とか。
そう簡単にいかないおとなの事情でもあるのかな。
分かりません。
宇治市民は是非見るべし。
TVerで植物園殺人事件(第5話)は9月20日21時まで配信だそうです。
*左上のリンクをクリックすると、
「科捜研の女」のフォト・ギャラリーが見られます。