バケバケ短歌 22
<第47話>リヨがヘブンに琴の腕前を披露します。ヘブンが「スバラシ、スバラシ」と褒めたまではよかったのですが、「シジミサン ミタイ」の一言でリヨの顔付きが変わります。トキはタエ(北川景子)に三味線の上達ぶりを褒められます。三味線は人に聞かせてこそ上達するもの。トキは誰に聞かせているのでしょうね、とタエ。トキは三之丞(板垣李光人)に月々のお金を渡します。トキがあいかわらず元気のない三之丞をつけて行くとお寺の境内で石を積んでいました。お坊さんの話しでは仕事もなく、最近は一日中石を積むばかりだと知ります。買い物に出たトキはばったりリヨと出会います。リヨは、あなたのおかげで私が目立たなくなるから、お花も三味線もやめろと迫ります。数日後、ヘブンが学校で倒れ、錦織が連れ帰ってきます。医師の診断は気管支カタルで命に関わるものではない、というものでした。「サムガリ、ヤメタイ」とつぶやくヘブン。 リヨわが琴に敵(かたき)あるとは知らざりきおトキの三味線許すべからず<第48話>ヘブンを小谷が見舞いに来ています。「錦織先生が代わりに授業をしているけれど、ヘブン先生の授業の方がずっと面白いので早く戻って欲しい」と半分英語でしゃべっていると、きっちり錦織(吉沢亮)が聞いていました。錦織が帰った後も小谷は残ります。気弱になったヘブンが「If I die, don't be sad.I'm just a stranger passing through.」と言うので、小谷が、「私が死んでも悲しまないで欲しい。私はただの…通りすがりのただの異人なのだから」と訳します。「通りすがりのただの異人」という言葉に寂しさを感じるおトキでした。小谷はトキに「怪談の舞台にご一緒しませんか」と誘ってみます。「怪談」と聞いてうれしくなったトキは「お待たせすることになるかもしれませんが」と同意します。 小谷怪談の舞台巡れば知らぬ間に辿る恋路やそなたと吾と トキ通りすがりの異邦人など聞けばわが身に余る哀しみあふれ*「通りすがりの異人」という科白から久保田早紀の名曲『異邦人』を思いだしました。夢がたりAmazon(アマゾン)改めて歌詞を読むと、あなたにとっては私はちょっと振り向いてみただけの異邦人にすぎない、すなわちあまりにもかすかな関心しかもってもらえていない、という意味だったんですね。何となく、あなたは去って行く異邦人のように捉えにくい人、みたいなことを言ってると思いこんでいました。ヘブンが自分は通りすがりの異人だと言っているので、図らずもharicot rougeが勘違いしていた『異邦人』と方向性は一致しました。「わが身に余る哀しみあふれ」は「哀しみを持て余す異邦人」 をパラフレーズしたもの。雪下のマグマ 伯爵夫人の自叙伝 [ 近藤 朱蔵 ]楽天市場https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12949115660