ゴブラン織りの展示(一つ前の記事 )を観てからゴブラン駅そばのカフェでランチを摂り、次に向かった先は「うずらの丘」(Butte Aux Cailles)。
今度「うずらの丘」へ行くなら最寄り駅のコルヴィサールから直接行かずに、ここゴブランの裏道を散策しながら行こうと決めていた。
ギャルリー・デ・ゴブラン(ゴブラン織り美術館)の建物のすぐ脇から続いているクネクネとした小路に沿って歩いていく。
人通りも殆どなくパリ中心部では珍しい佇まいの一軒家や低層住宅が軒を連ねていた。
片側には緑いっぱいの木々が生い茂った公園の敷地がずっと続いていて、長閑なフランスの片田舎を歩いているような気分になる。
やがて公園の敷地が途切れる四つ角に突き当たるとすぐ目の前に見えてきたのは地下鉄の線路。
メトロ6番線のコルヴィサール(Corvisart)駅だ。
ここから「うずらの丘」は歩いてすぐそばの場所にある。
前回2011年に訪れたときは直接この駅で下車し歩いていったのだった。
ところでこの駅は高架になっている。
6番線といえば全路線の約半分が高架を走るまたとない路線であることをご存知だろうか。
たとえば映画「ラストタンゴ・イン・パリ」で有名なセーヌに架かるあのビル・アケム橋も地下鉄は高架を走っていた。
写真はそのコルヴィサール駅の外壁のタイル。渋い色合いが美しい!。こういうセンス、日本も見習ってほしいものだ。
コルヴィサール駅から前回2011年に訪れた時の記憶を頼りに大通りや横道を上へ上へと登って行くと、うずらの丘(Butte Aux Cailles)地区の大交差点(7叉路)へと出た。
「こういう生活感がある何気ない風景がいい。この地区らしさだと思う」
私の渾身の1枚!
交差点の角のパン屋 (2 rue de sla Butte Aux Cailles)ではアイスを売っていた。
女の子の嬉しそうな様子を見たら私も食べたくなって列に並んだ。
ヴァニラとチョコレートのダブルだったと思うが、たぶん今年最初で最後の?アイス。
さてこのお店の看板に書いてあるglacierという言葉に注目!
この辺は昔、氷の産出地で冬場に出来た氷を夏場まで保存していた。つまり「氷室」という意味である。
お隣の駅もそういえばglacierという名前が付いている。
通りの片側にズラッとを軒を連ねるカフェやレストランは人がいっぱい。
Butte Aux Cailles街を登って行くとメイン通りの一つであるサンク・ディアマン街(rue de cinqdiamants)と交差する。
その角にあるスーパーマーケット。
上の写真は今回2018年のもの。
下の写真は前回2011年当時のもの。
場所は全く同じだが壁のグラフティーアートが違っている。こんな楽しみを発見できるのも再訪ならではこそ!!
街の人々の溜まり場の小公園は2つの通りが交差する坂の上の三角地帯
水飲み場もちゃんとある(ヴァラス給水泉 )
再びメイン通りのButte Aux Cailles街に戻って
写真のような横町の小路に一歩足を踏み入れば…
こんなグラフティーアートに出会えたりする。
同じくこんな静かで落ち着いた小路にも…
やはりポップなグラフティーアートが描かれていたり…(本格的なものから落書きと呼ぶに相応しい程度のものまで )
先ほどのスーパーマーケットの外壁をみてもお分かりのとおり、ここButte Aux Cailles地区一帯は
グラフティーアートの名所なのだ。
★ 他にも幾つか御紹介しよう!
風情のある緑が印象的な小路を歩けば…
素朴な家並みが両側に続き石畳が味わい深い緩い坂道の角には…
拡大して細部を眺めてみよう
どこか日本的な懐かしさを感じるようなマンガチックなアートも。
もはや定番的といえる文字だけのものも
歩行者以外の通行は禁止のこのような標識が道の出入り口に立てられている。
ちょうどこの日は日曜日だったためよく目にした。
さて、これは何をしているところかというと、実はゴミ収集車がちょうど私の前を横切ろうとしたため係員が標識を差込口から一旦外し、車が通り抜けた後でまた元に戻そうとしているところ。
今回私が歩いた道
(※うずらの丘一帯については何度も行ったり来たりしているので、だいたいこんな感じということで )
今回は写真中心でお届けしたがどうだったろうか?
この場所の雰囲気を少しでも感じ取って頂けたなら嬉しい。
「再訪」とタイトルに付けているように、この場所に対する説明も思いも1回目の記事に全て書いたつもりなので、もっと詳しいことが知りたい方はぜひコチラを御覧頂きたい!!
2011年7月に初めて訪れた時の記事はコチラ。
よろしくお願いします