<会いたい>
早く寝た夜に
夢を見て目が覚めた
何年も前に分かれた元カレの夢
何故か子供の頃に住んでいた家
左側には亡くなった祖母が寝ていて
私は夢の中で、夢を見ていた
元カレに会える夢だ
ふと気が付くと
右側に元カレの存在を感じた
「あ~、この人は結婚してしまうんだな」
夢の中の夢で
私はそう思えて泣けてきた
でも・・・夢の中の夢、ではなく
本当に元カレが横に寝ていた・・・
と言う、そんな夢を見てた
私は、夢の中で
まだ彼を愛してることに気が付いて
夢の中で寝た振りしていた
「そっけない寝方だなぁ」
彼がささやく声がした
私は実際に傍にいる彼の体温を感じ
寝言かの様に泣いていた
そんな私に気づいた彼が
私を優しく抱きしめてキスをした
「大丈夫だよ」
そんな言葉を彼が呟いた
私は強く彼に縋りついて泣いていた
少し落ち着いたころ
「ねぇ、結婚式は決まったの?」
別の人と結婚する彼に
私は目をそっと開けて聞いた
「結婚式なんて、決めてないよ」
「えっ?」
「やめたんだ」
「えっ?」
ふと周りを見れば
子供の頃に住んでた古びた玄関が
沢山の花で覆いつくされていて
玄関のドアさえも真新しくなっている
一体どこの家なのかは不明だった
夢の中では、確かに
私が子供の頃に住んでた家の筈だった
夢って不思議だよね
風景がコロコロ変わってしまう
そう言えば、亡くなった祖母が
そんな二人を見て
優しい顔で、何も言わずに
見ていたようにも思われたんだ
こんな夢を見てしまうと
17年も前に別れた彼なのに
急に、彼に会いたくなった
本当に、彼に会いたい
ずっと、会いたい気持ちは残っている
でも、もう会えないんだと
確信しているからこそ
忘れる努力をずっと、してきた
寂しいからそう思うんじゃない
きっと・・・後悔、ってやつなのだろう
夢判断で見てみたんだ
そうしたら、こう書いてあった
「お互いの魂が、呼び合ってる
かと言って実在の人物とは限らない」
そんなようなことが書いてあった
でも・・・肌に感じた温もりは
元カレじゃない気もしていたりする
穏やかな、優しい時間
優しい仕草やその温もりは
出会った頃の今彼に似ていたんだ
だけど夢の中は、確かに元カレで
「愛してる」そう呟いた
真夜中の1時半
心が痛いよ







