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フランス, アルザスワイン365日記

フランス、アルザス在住言語学博士
★アルザス生活の中の日々の徒然
★アルザスワイン、ワイナリーに関する記事を執筆中

エンゲルベルグ ENGELBERG

ダーランハイム&シャラックベルグハイム  2

DAHLENHEIM & SCHARRACHBERGHEIM

「天使の丘」という意味を持つリュー・ディの名前は、テロワールの特徴を非常に的確に表現。石灰質土壌のテロワールから生まれる、羽のように軽く、エレガントなワイン。
 
  • 土壌の種類  泥灰土・石灰岩
  • 栽培面積 14,80ha
  • 畑の方角 南
  • コミューン ダーランハイム&シャラックベルグハイム
  • ALTITUDE 250 ~300m
  • ブドウ品種(割合%)
    • リースリング 54%
    • ゲヴュルツトラミネール 

エンゲルベルグは、決して衰えることのないフィネスを優雅に身にまとった繊細なワインを生み出す。このテロワールが、真っすぐで奥深い酸味によって構成されるストラクチュアをワインに与える。

テロワール

ワインの特徴

下層土の強い石灰質の特性が、ワインに繊細でエレガントな酸味を与え、根源岩のひび割れによって、ブドウの根が地中深くまで伸びることで、ワインにミネラル感を与える。

香りに関しては、このテロワールは品種のアロマを高める役割を果たす。リースリングとゲヴュルツトラミネールは、繊細でエレガント、塩味を感じ、固すぎることのない真っすぐなワインに仕上がる。熟成と共に、テロワールのミネラルの力強さが解放されますが、見事なフィネスが失われることはない。 

 

自然

エンゲルベルグの不規則で、そのほとんどが急勾配となった丘の斜面に広がる特級畑は、豊かな日差しの恩恵を受けている。非常に開放的で、独特な地質から構成される畑。風と高い気温が特徴のミクロクリマの影響を受けた水捌けの良い土壌は、ブドウ栽培に非常に適しており、特にリースリングとゲヴュルツトラミネールは、この特級畑の泥灰岩・石灰岩土壌の性質に最適。

 

場所

エンゲルベルグの特級畑の大部分は、ダーランハイム村の村はずれに位置。モシグ渓谷(vallée de la Mossig)の中、ストラスブールの入口に位置し、ソムリエのセルジュ・ デュブス氏が言うように「静かで平和的な空気を醸し出し、ブドウを栽培する人々の気質に溶け込んでいるだろうと感じるほど、幸せな素朴さ」を持つ魅力的なワイン生産地。

「天使の丘」という意味を持つエンゲルベルグの特級畑は、シャラックベルグハイムの南、幅広いサヴェルグ断層によってできた、周囲の景色を見下ろす丘の上に広がっている。

盛り土や生垣によって区切られた不規則で、多くの場合険しい斜面になっており、その中央は石灰質の圧倒的な崖の上にある旧採石場によって切り離されている。特級畑の総面積は14.80ヘクタールで、南に向いており、素晴らしい必勝条件を備えている。

 

土壌

地質学的に、この特級畑は泥灰土・石灰岩土壌に属している。

昔の採石場が残した断面により、深さ20メートルあたりまで表土と下層土の層を目にすることが可能。ここでは、ジュラ紀バジョシアン階の白色ウーライトの基岩が姿を現している(1億7800万年から1億7000万前)。 

ジュラ紀、この地方は海で覆われていたため、その名残として表土に露出した黄色い岩には、ヨーロッパシギノハシガイの殻が含まれている。

丘の中腹にある採石場には、ひび割れた石灰質の根源岩が現れている。そのため、ブドウは地中深くまで根を伸ばし、生育には欠かせない水分を定期的に補給することが出来る。表土は小石が大量に混る痩せた粘土・石灰質土壌で、比較的浅め(40~60cm)です。土壌は非常に水はけがよく、水分ストレスを与えることは稀。

 

ミクロクリマ

ヴォージュ山脈に近いエンゲルベルグは、標高250m~300mの位置にあり、そのために平均的な早熟度。周辺地域とは切り離された環境から、エンゲルベルグでは風通しが良いため、ボトリティス菌の影響を受けることは稀。さらに、南向きのために日照時間が長く、ブドウが順調に熟す。平均降雨量は、年間600mm。

 

ブドウ品種

歴史の中で、エンゲルベルグの特級畑にはリースリングとゲヴュルツトラミネール、2つの品種が定着。特にリースリングは、小石が多く、地中温度が簡単に上がり、夏は乾燥に強い土壌を非常に好む。(Sittler et Marocke、1981年)同様に、地中深くまで根を伸ばすことを好むゲヴュルツトラミネールにも最適な土壌。
わずかだが、ピノ・グリの栽培も。

 

歴史

人々

ダーランハイムの「高貴なワイン」は、9世紀からその名を知られており、中世時代の修道院の伝統が、このテロワールでの栄光を育み続けた。ワインそのものだけでなく、その特性によってテロワール自体が豊かなワイン生産地として人気を集めている。

 

 

ブドウ畑と土地に対する愛情

土地の性質により、自然の草花と共存させ土壌浸食を制限する以外に、特に注意する点もなく栽培が可能。同じ理由により、最も斜面が険しい場所では、ブドウを段丘に植えており、深刻な浸食の現象は稀。エンゲルベルグの生産者は、 AOCアルザス・グラン・クリュ生産基準に記載された生産規律に従っている。

2011年の収穫以来、一定の生産条件が適用されており、収穫量の上限は、1ヘクタール当たり55hl。
天然アルコール最低度数は、リースリングおよびミュスカは11.5度、ピノ・グリとゲヴュルツトラミネールは13度。

 

地元の管理組合でワイン生産者たちは、残糖量9g/ℓ以下の辛口リースリングの生産に同意。

 

 

選び方とサーブ

ヴィンテージ

多くの場合、3~4年後に開くワインで、最低でも15年の熟成に耐える潜在能力をうかがわせる。熟成することで、スパイシーな個性と塩味を感じさせる角ばった酸味、余韻に非常に見事な苦味を表す。

 

若さによる欠点を消すため、最低でも4年は熟成させたいワイン。

この熟成期間によって、ワインの本当の美味しさを楽しむことが出来ます。

 

早熟のヴィンテージ:新鮮な白い果実の表現力が、ワインのストラクチュアに組み合わさり、グラン・クリュの力強いミネラル感とバランスの取れた豊満な味わいを生み出す。

 

晩熟のヴィンテージ :香りが閉じ酸味が強いため、熟成が必要です。熟成後には、このテロワールの特徴的な表現力であるミネラル感が増す。

 

お勧めの料理

味が濃く、こってりとした料理に合わせやすく、魚のワイン煮込み、魚または子牛のフリカッセなど、バターまたは生クリームを使った料理とよく合う。料理のソースがワインの酸味を中和し、様々なアロマとエンゲルベルグの特徴であるミネラル感を引き立てる。

 

【ロマン・イルティス】

 

【引用 https://www.vinsalsace.com/fr/grands-crus/