フランスラン国立劇場開催オペラ「ヘンゼルとグレーテル」無料動画配信決定 | フランス, アルザスワイン365日記

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フランス ラン国立オペラ劇場で予定されていたオペラ「ヘンゼルとグレーテル」は結局全公演中止。
 
 
ゲネプロと、動画配信用に撮影日2日。
 
初日と千秋楽のみと言うような状況だった。
 
けれど日本のオペラなどは逆に4日間ほどの公演で、キャストが2名いたりする。
 
それを思えば、こんな形でもフランスの国立オペラ劇場の舞台に立てたことは人生において大きな経験となったと思う。
 
 
舞台経験はほぼ無く、学校での演劇くらいだったが、エキストラとしてフランスの本場の舞台に立てたこと…とりあえずやるべきことはやったし、アシスタントデイレクターさんには
 
「良かったよ」
 
と言ってもらえた。
素人なもんで、どの程度の良かったなのかは分からなくても、そう言ってもらえただけで嬉しい。
 
出るべき所で出て、引っ込むべき所で引っ込んで、やるべきリアクションをした…だけなんだが、それでも、自分のやるべきことはしてみた。
 
私以外は役者を職業としている子ばかりで、たとえエキストラでも、こう言う時は専門の子が仕事をする。
 
日本は実はエキストラはエキストラ会社に登録をして、エキストラをする。役者志望の方もいるが、エキストラはエキストラと言う立ち位置だ。そこから役者になることはない。
 
けれど逆に、役者志望の方が「研修」と言う形でエキストラをすることがある。この場合はエキストラ会社からではなく、劇団とか養成所から来る人たちだ。
 
 
私は分野が違うのだが、実は大学生の頃から日本に帰国した夏休みとか、エキストラ会社に登録し、ドラマや映画のエキストラの仕事をしていた。期間で言うと、10年くらい続けていた気がする。
 
カメラがあるので舞台とは別だが、カメリハをして、自分が何処でどう動くのか、自分で考える現場や、ADさんがしっかり演技をつけてくれる時…など色々あった。
 
エキストラ…その他大勢と言うイメージだったが、場所や役によっては、あるドラマのレギュラーエキストラとか(そのドラマでずっと同じ場所の同じ役柄)とか、たった1人の現場とか、もちろん、役者さんと絡む役の時もある。
 
オペラなどもそうだが、基本的に声を発しない(発する場合お給料が少し高くなるそうだ。)、オペラの場合はこれに踊らない(今回は簡単な踊りがあった)と言う、動きは色々あるが、声を発信ない、セリフがない場合がエキストラと言う認識だ。
 
だからドラマの場合、一言でもセリフがあると、役者さんが呼ばれるたまに台本にないセリフがある事もあるが、店の店員などだと
 
「いらっしゃいませ」
 
「かしこまりました」
 
なんて言う、その場の流れで言うセリフは出てくるケースがある。
 
多少の芝居は必要になる。
 
あとは外見(髪の色、背丈…年齢)などでも役が決まる。
 
と言う感じだった。今思えば本当に色んな役をして来た。
 
●お店の店員
●警察官
●TV局スタッフ
●定食屋の店員
●カフェ店員
●レストラン店員
●カフェの客
●レストランの客
●広告会社社員
●高校生
●時代劇の街娘
●時代劇の村人
●大学生
●医者
●看護婦
●会社員
●通行人
●幽霊
●昭和初期の通行人
 
 
などなど…黒髪ストレートだったので、真面目な役が多かった気がする。色んな制服を着たし、色んな動きもした。
 
そして今考えると、日本では凄く多くの役者の方々に会って来た気がする。
 
普通エキストラと役者の方は話をするのは禁止でもあるんだが、なぜか役者さんに声を掛けてもらうことが多くて、何度も毎週会っていると、なんとなく話すようになる…なんて言う現場もあった。
これは…ちょっと違うかもしれないが、海外で小さい頃からずっと1人で生活をしていたせいか、自分とは全く別の人たち…外国人…(とは言え海外では私が外国人なんだが)とのコミニケーションに物怖じしないようになったお陰もあるかもしれない。
 
確かに、相手が誰でも、何故か緊張などはせず、(失礼のないようにとは心掛けるが)普通に話ができてしまう。偉い方とか、有名人とか、芸能人とか、それが誰でもあっても、話せる。
 
物すごい内向的で、人見知りなんだが、人見知りで、緊張して話してしまう…。と言うタイプの人見知りだ。
 
そのお陰もあってか、何故か色んな方々と色んな場面で話を普通にしてくださった方々がいた。
 
 
(けれど、他のエキストラさんに聞くと、そう言うことは稀らしく、かなり珍しい経験をしていたようだった。)
 
なんだか今更だけど懐かしい…。
 
話がそれたが…だからエキストラと言うカテゴリーだとかなり色々経験はあったのだが、流石フランスオペラ劇場でのオペラの舞台の上に立つとは思いも寄らなかった…。
 
このご時世色々大変だし、結局公演は中止になってしまったけれど、それでも舞台の上に立てたこと…これもこんなご時世だからこその良い思い出…だと思おうと思う。
 
 
 
そしてこのオペラは無料動画配信が決定。これもこんなご時世ならではかもしれない。
 
フランスでの放送は12月30日放送、その後も全国で視聴可だそう。
 
自分が出演したオペラを後からこうしてきちんと観られると言うのも珍しい。
 
これはこれで記念だと思いたい。
 
 
又、オペラなんて…と言う方でも、「ヘンゼルとグレーテル」は誰もが知る話で、子供用オペラも存在する。
 
2時間もない,オペラにしたら短いし、こんな機会にオペラ鑑賞なんて良いんじゃないかと思う。
 
 
とりあえず、広告動画を・・・