Aimestenz まるで発泡酒(?)のような爽やかスパークリング | フランス, アルザスワイン365日記

フランス, アルザスワイン365日記

フランス、アルザス在住言語学博士
★アルザス生活の中の日々の徒然
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フランス アルザス

アルザスワイナリー巡り、今回は日本にも輸出されているAIME  STENTZさん。
 
実はこのAIME STENTZというのは、苗字と名前を合わせた名前だそう。
 
日本にも輸出されている、ビオワイン生産者。14haの畑で約80,000本のワインを生産し、そのうち6000〜8000本を日本に輸出しているそうだ。特にここのワイナリーのEdelzwickerはコスパもよく、とても美味しいアルザスワインに仕上がっている。
 
こちらのワイナリーは現在5代目当主であるMarcさんの御母様、Josselineさんが甘いものがあまり好きではないそうで、その影響かこちらのワイナリーは全体的に辛口ワインを生産している。
 
しかしながら、逆に甘口ワインは、他にない面白い甘口ワインもあり、その境がはっきりしたしている、甘口ワイン好きにも辛口ワイン好きにも合うワインが見つかるワイナリーだ。
 
残念なことに、現在日本に輸出されているワイナリーの数は多くないため、こちらのちょっと変わった甘口ワイナリーや泡系のワインは日本では飲めないのだが、ぜひ他のワインも日本で飲めるようになってもらいたいと思う、そんなワインが揃っている。
 
例えば、こちらのワイナリーでは5種の異なるグランクリュが揃っている。
 
最初にこちらのワイナリーを訪れたのは2018年、仕事の関係で来たのだが、前当主のお父様がカーブで山の中で奏でるような大笛を吹いてくださり、これはワインのためなんだろうか?それともここが良い練習場所なんだろうか?と疑問に思っていた。
 
そのお父様は昨年、不慮の事故で亡くなってしまい、今はMarcさんがこのワイナリーでワイン生産をしている。
 
また、個人ワイナリーの展示会でも何度かお会いしており、いつも展示会内でも温かく対応してして頂いている。
 
コルマールから車で20分ほどの村にあり、この村にはこちらのワイナリー以外にも数軒日本にも輸出されている有名ワイナリーもある。
 
そんな中でもこちらのワイナリーは家庭的で、お値段的にも敷居が高くなく、そしていつも温かく迎えてもらえる、とても素敵なワイナリーだ。
 
 
こちらがカーブ。壁に取り付けられたタイプのものと
昔ながらの大樽が並んでいる。
 
なんと、入り口を入ると、そこはまるでアルザス博物館。アルザスの民族衣装が飾られている。
 
そして、テイステイングも、まるでご家庭のお家のダイニングのようなアルザス感溢れる素敵な空間だ。
 
こちらが日本でも有名なEdelzwicker、エデルツウイッカー。所謂混種だが、なぜかこの混種は安くて手軽に飲めるワインとして知られている。けれど混種とは言え、余ったワインを何でもかんでも混種している訳ではなく、ワイナリーによってはきちんとその配分を考えて、丁寧に作られているワインだ。
 
確かにワイナリーでは一番お安いお手頃ワインではあるので、最近の混種は他の名称のものや、混種でも特別な思いで生産されているものも多い。
 
こちらのEdelzwickerは今まで飲んで来たEdelzwickerの中でも、お値段もお安いが、それ以上に美味しい、お勧めEdelzwickerとなっている。
けれど、そのお手頃さでこのワインだけが有名になってしまうのは残念で、このワインをきっかけに、こちらのワイナリーの他のワインも試して見たいと思ってもらえたら、と思う、そんな1本かもしれない。
アルザス品種ではないがシャスラが50%、それ以外にピノブラン、ゲヴェルツトラミネール、ムスカの混種だ。
 
こちら辛口に仕上がっているピノグリ
 
そしてピノグリのリューディROSENBERG。アルザスは51種のグランクリュがあり、その他にも大切な土壌、リューディが多く、あまり知られていないかもしれないが、グランクリュほどではないかもしれないが、その土壌の味わいがするワインが多く存在する。
 
こちらはピノノワールのロゼワイン。カシスの香りで夏にぴったりの飲みやすいワインだ。年によっても異なるようで、2018年ものは色が少し明るくなっている。
 
 
こちら甘口ワイン2種。
 
 
 
 
CUVEE  DE  LA  PERMIER  NEIGEという、初雪の名前のワイン。ある年、ぶどう収穫のタイミングの様子を見ていたら、初雪が降ってしまい、まるでドイツのアイスワインのような甘口ワインに仕上がってしまったことから、それ以来もずっとその歴史と共に生産している、甘口ワイン。
 
甘口ワイン好きにはおすすめのワインだ。品種はゲヴェルツトラミネール。ヴァンダンジュタルデイブとはまた違う、こちらのワイナリーの想いの篭った甘口ワイン。
 
通常のゲヴェルツトラミネールは辛口仕上げだが、こちらのグランクリュは甘口仕上げ。ゲヴェルツトラミネールでも甘い方が好きという方にはおすすめだ。べったり甘口ではなく、すっきりフルーテイな甘さ。
 
 
甘口ワインがお好きなら、もう1本、珍しいシルヴァネールの遅摘風ワインもある。こちらも他のヴァンダンジュタルデイブとは違うちょっとすっきり爽やかで、けれど甘口という他であまりないワインとなっている。
 
甘口好きにも、辛口好きにも合う、そんなワイナリーだ。
 
そして、こちら。
実はイタリアや、特にスペインではワインのサングリアやTINTO  DE VERRANOテイントデベラーノのと言ったワインベースの飲みやすいパンチというか、カクテルが存在するが、フランスでは見たことがなかった。
 
やはり伝統や歴史を重んじるからか、ワインはフランスでも趣向品でもあるからか、今だにワイン系のカクテルやパンチを発見したことがなかったのだが、Josselineさんが夏にぴったりのアルザスワインベースのパンチの作り方を教えてくれた。
 
このパンチをご家庭で振る舞うと、皆に「これと同じようなのをボトルで生産しないのか」と聞かれたそう。
 
そこで同じような味わいを再現すべく、試行錯誤して作られたのがこちら。
もちろん、アルザスワインという名称は付けられないが、こんなカクテルが作れるんだ、という、ちょっと邪道かもしれないが、とても美味しい、日本のレモンサワーなどのカクテル系のお酒のような、そんな風に気軽に飲めるアルコール飲料と言う感じだ。アルコール度数も6度。
ワインなんて敷居が高い・・・なんて思っている方にもぴったりの、日本の発泡酒にも似た、レモンの味がするワインカクテルだ。
 
レモンの爽やかさ、そしてシュワシュワ泡の感じ、夏にぴったり、これこそゴクゴク飲めてしまう、そんなカクテルワイン。
 
今まで100軒以上ワイナリーを巡っているが、こういうカクテル系ワインを生産しているワイナリーは初めてだった。
 
もちろん、ワイン風カクテルとして、自分で作る事も可能。
 
そのJosslineさん秘伝のレシピは
 
1。RIESLING 1本
2。レモン3つ
3。砂糖 4スプーン
4。クレマンダルザス 1本
5。ペリエ 1本
 
1。2。3を混ぜて1晩寝かせる。次の日その中に4、5を入れる。
 
なんとも簡単だが、ぜひ、この秘伝のレシピを教えてれたAIMESTENTZさんのワインで試してもらいたい。他のワイナリーでは同じ味にならないかも、しれない・・・。
 
ただ日本では残念ながらまだこちらのワイナリーのクレマンも、このカクテルワインも未輸出。個人的にこんなワインカクテルを見たことがないので、ぜひインポーターさんにこちらの2本も輸入してもらえたらと思う次第だ。
 
 
 
 
 
お会いするたび本当によくして頂いている。こちらのワイナリーはワインなんて敷居が高いかも・・・なんて思っている方にぴったりの、ちょっと手の届きやすい、そんなワインが揃っている。
 
アルザスワインでも、中には高級ワイナリーや今では自然はワイナリーが特に知られているかもしれないが、中にはそれよりも手軽で、手が届きやすく、味わいも優しい、そんなワイナリーが多く存在する。
こちらはそんなワイナリーだ。日本での自然派、ビオ、ビオデイナミワインの定義などを調べてみると、ビオデイナミやビオも自然派ワインというカテゴリーにされていることがある。
 
自然派=無添加 というようなイメージの方もいるし、自然派=ビオ、ビオデイナミ、そして無濾過、亜硫酸の量が異なる。という認識もあるだろう。
 
こちらはビオワインだがそれでも「規定よりも少量の亜硫酸」を入れているとのこと。決してビオやビオデイナミ認証を受けただけで、それが亜硫酸の量とは比例しない。規程の量はあるものの、それ以下で抑えられる場合は、それ以下の量しか入れていない事も多い。
 
また、伝統的アルザスワインは品種の味、そして土壌(グランクリュ)、という、ようになっている。そのため、この品種の味わいや伝統的アルザスワインの味わいを重んじるワイナリーでは、多少の亜硫酸を入れて、その規定に沿った味わいを守るようにしているワイナリーもあるだろう。
 
こちらのワイナリーはそんなワイナリーの一つかもしれない。良い意味で、庶民的な、敷居の高くない、個人ワイナリー。もっと多くの種類のワインが日本にも入ってくれればと思っている。