フランス アルザス
アルザスワイナリー巡り
日本で有名、王道自然派ワイナリー
Julien Meyerに行ってきた。私にとってもこのワイナリーは自然派ワイン生産の巨匠とでも言うか、大御所とでも言うか…そんな自然派ワイナリーだ。
こちらはビオデイナミのワイン生産者、そして自然派ワイン生産者。丁度お伺いした時に肥料を作っており、
「この肥料だってほら、こうして飲めるだよ。」と教えてくれた。こういうところをじかに見られる機会はなかなかないののだが、本当に自然派というのにふさわしい、そんなワイナリーさんだと思った。
9haの畑で毎年約50,000~60、000本のワインを生産し、日本とは20年前のお付き合いだそうだ。
現当主のパトリックさんは、実は以前あるアルザスのワインイベントでお会いしたことがあり、その時に
「今度お伺いさせて下さい。」とお願いしていた。それからなんだかんだ実は1年も過ぎてしまっていた。
自然派ワイン生産者として有名で、私にとってとても「敷居の高い」イメージのあったワイナリーだった。
インポーターさんの資料を拝見したところ、「学者肌のすばらしいインテリ醸造家」と書かれていたが、私は逆に学者肌というよりは感覚や感性の醸造家というイメージの方が強かった。
最近、ワイナリーさんを3単語で表していければなんて考えているのだが、私はパトリックさんに
経験値 感性 鍛錬
なんて言葉が浮かぶ。
確かにパトリックさんは、アルザスのストラスブール大学の社会学部のあるセミナーで教壇に立たれていたこともあるので、確かにそういう意味では大学のセミナーでもお話されるくらい「学者肌」ではあるかもしれない。
また、テイステイングも他のワイナリーでする感じとは違い、色々学ばせてもらえるテイスティングをさせてもらった。2時間ほどテイステイングをしながら感じたことは、パトリックさんはエネルギッシュでずっと話をしてくれていた。ただ、面白いことに、彼の話は偶に脱線し、他の話になり・・・そして、暫くして
「あれ?なんでこの話になったんだっけ?」
なんてことが何度かあった。
脱線する話も面白く、そして、その全ての話は彼のワイン生産の経験とや作り手の想いが感じられ、彼の作るワインにもその人柄がが表れていると思った。日本の記事で見た「学者肌のすばらしいインテリ醸造家」と言う言葉は、そんなパトリックさんの話から感じた印象だったのだろうなと思った。
ジュリアン・メイエーのワインテイステイング
先ずは大きくNATUREと書かれたこちら。喉が渇いた時に(ゴクゴク)飲めるワイン。
シルヴァネールとピノブランのアッサンブラージュ。
そして、こちらMER&COQUILLAGES.名前の通り、先ほどのMATUREよりも酸味があり魚介類に合うワインだ。
こちらはシルヴァネールとリースリングのアッサンブラージュ。
これらのアッサンブラージュの割合は「適当」なんだそうだ。もちろんこれもただの「適当」ではなく、パトリックさんの25年の経験に基づいた「適当」は「適量」なんだと思う。両方のセパージュを入れて、キュベがいっぱいになったらOKということなんだそうだ。
こちらはRN422、リースリング2015年。RNはROUTE DE NATIONAL、国道422という意味だ。2015年もので、瓶詰は前からしているが、販売は6カ月前からだそうだ。自然派ワインは熟成も自然に任せているので、飲み頃はワインによる。それを判断するのが生産者の腕なのかもしれない。
そしてこちら同じワインの2018年。同じワインの年代違いを飲ませて頂き、その違いを比べさせてもらった。
個人的には2018年の方が飲みやすかったが、これは個人の好みだと思う。
そして、その後リースリングのグランクリュ、MUENCHBERGの年代別の飲み比べ。
2018年、2008年、そして2002年。
アルザスワインはあまり寝かさない、すぐ飲むイメージのあるワインでもあるが、こうして18年ものの熟成ワインも美味しく飲むことができる。2002年はバターのような香りがする。
PETIT FLEUR 2019はミュスカのマセラシオン。いわゆるオレンジワイン。20%皮ごとマセラシオンしたもの。フルーテイな味わいで、個人的にはこれが一番好きだった。
LES PUCELLES2018はゲヴェルツラミネールの辛口仕上げ。
そしてPINOT GRIS マセラシオン 2019年。まるで赤ワイン?と思うほどきれいな色だった。
味も赤ワイン?と間違えてしまうくらい。フルーテイに仕上がっている。
FANNY ELISABETH 2019年もピノグリのマセラシオンなのだが、歴史ある土壌で採れたぶどうで生産されたもの。ちょっと塩気も感じるのだが、この塩気は土壌から来る味わい。
LOULOUはピノグリとピノノワールのアッサンブラージュ。ベリー系のフルーテイな香りが広がる。
そして2種のピノノワール。
どちらももフルーテイな味わいでとても優しい味に仕上がっている。
ここのワイナリーは赤ワインが美味しいという印象だった。自然派ワインの巨匠とも言えるパトリックさんだが、赤ワインと白ワインを比べると、赤ワインの方が自然派もクラシックなタイプもそんなに異なる味わいではないが、白ワインは自然派とクラシックなアルザスワインとはかなり異なる。
私はアルザスワインばかり飲んでいる為、白ワインを主に飲むことが多いので、赤ワイン経験が少ないのだが、パトリックさんのワインは赤が美味しいなあと思った。
日本でも有名な王御所、巨匠とも言えるアルザス自然派ワイン生産者。アルザスを、そして自然派ワイン好きなら誰でも知っているのではないかと思うのだが、私がこちらのワイナリーさんに訪れるまでには、ワイナリー巡りを始めて3年以上経った今だった。1年前まで自然派ワインに関しても知らないことばかりだったのだが、多少色々学んだ後に来て良かったと思う。こちらのワイナリーに来て更に色々学ぶことができて、又学びの為に来たいと思ったワイナリーだった。














