フランスアルザス。
ストラスブールのクリスマスマーケットも再開。
やっとこれで平和が戻ってくれるかなと、願っています。
先日犯人が通った道とその時間を詳しく記された地図をニュースで見つけ、一歩間違えたら
危なかったかもしれないと思ってしまった。
20時まではクリスマスマーケットで仕事をしているので、丁度犯人に会わないで済んだとも言えるのだが、
20時ちょっとのクリスマスマーケットが終わる直前、
「発砲だ！小屋を閉めて逃げろ！」
との声が聞こえ、小屋の前を多くの人が走っていった。
私がいたのはこの地図にもある PLACE BROGLIEという③の側。
もしも彼が反対側に歩き始めていたら…。
そして、その後彼が歩いている道は私が家に帰る時にとっていたかも、しれない道でもある。
通常は夜は大通りを通るようにしているので、彼が通った小道ではないところを通る可能性が高いのだが
小道はクリスマスデコレーションが可愛い時もあり、写真を撮りたくで小さい道をわざと通ることもある。
そう、それは観光客が好む道なのだ。
そして、20時10分ごろ、私は仕事が終わったのだが、丁度その時間は私が行くカフェバーの目の前で数人射撃されていた。
この日はこのカフェバーには行っていないが、この辺りもよく通るところなので、今考えるとやっぱり怖い。
私の友達も、現場近くのスーパーにいたが、いつもはこのスーパーには行かず、この日はたまたまここにいた。
そして、事件が起き、スーパーから出られなくなっていた。
ちょっとタイミングが早くスーパーから出ていたら…。ちょっと遅くスーパーに向かっていたら…。
そう思うだけでゾッとする。
本当に人生のほんの小さなタイミングが命すら左右することがある。
今回はそんな経験をした。
でも、実は銃声もなにも聞こえなかったし、恐怖というのは実際には感じてはいなかった。
犯人は29歳のフランス人国籍の男性。
アラブ系(モロッコ系)ではあるが、フランス、ストラスブールで育っている。
そういう意味ではこれはテロと言えるのだろうか、と思ってしまった。
ここもあくまでも個人的意見なのだが、私は今回の事件を最初に聞いた時に頭に浮かんだのは
パリのテロではなく、2008年に日本で起きた秋葉原通り魔事件だった。
これは別名秋葉原無差別殺傷事件と呼ばれている。
(参考資料)
最初トラックで突っ込んでいく、というところは違うが、死傷者が17人にもなった事件だ。
秋葉原通り魔事件の方が人数的には被害が大きかったとも言えるし、日本なので凶器はナイフだったし、昼間起きた事件だったが、日常の道で無差別に人を殺そうとしたというところで、なぜだか私はこの事件を思い出してしまったのだ。
フランスで生まれて、フランス人として生きていても、そこにはどうしても社会的差別が生じている。
やはり白人に生まれた者とアラブ系に生まれた者には違うがあるし、宗教の違いもあるので考え方も異なってしまうだろう。
そこにはどうしても大きな格差が生まれている気がする。
そういう意味では、私はこの事件がテロというよりは、一人の個人が起こした事件だと思ってしまう。
だから、ストラスブールはテロに狙われたわけではなく、犯人が亡くなった今、ストラスブールには平和が戻ると信じている。
そして、この事件が影響してストラスブールに訪れる人が減ってしまうことは本当に残念だと思うのだ。
ここで怯えたら、本当のテロリストの思うツボな気もしてしまう。
彼らは実際はなんも関係ないかもしれないが、「これは自分たちの仕業だ。」と声明している。
今回は個人の犯行だと私は思っているし、実際はそうでなくても、市民を怯えさせるために、そう言っている気がするのだ。
だから、私は逆にこの事件をきっかけにストラスブールへの訪問者数が増えてくれることを願っている。
この事件は悲しい事件だったけれど、ここで訪問者が減ってしまえば、犯人の思うツボな気がしてしまう。
こういった事件に負けず、平和な日々を過ごせるように、楽しいクリスマスを迎えるように、そして素敵な街、ストラスブールがこの先も魅力的な街であり続けていて欲しいと願うのだ。
私も2日間休んでいたが、又クリスマスマーケットに働きに行く。
犯行のあったすぐ近くの場所だが、恐怖は感じない。
多くの観光客の方を迎えて、多くの地元の人を迎えていきたいと思っている。
ブログリー広場
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