先月京都の京セラ美術館で開催していた嵯峨美術大学の卒業制作展に行きました。
嵯峨美術大学には僕が非常勤講師をしているデザイン学科の生活プロダクト領域があります。
この領域の責任者であります准教授の楠林(くすばやし)先生は、海外でブレインストーマー(名の如く湯水のようにアイデアを出す専門家)として活躍されてた方で、その教え子たちがどんな切り口のアイデアを創出したか気になっていました。
生活プロダクト領域の卒業作品の感想を盗用されない範囲で書いてみます。
◎他の美術大学のプロダクトデザインの学生作品に比べ、実現化するための機構、構造、材料に関する考察の比重が高め。
スタイリングの考察は控えめで、まるで理系大学のよう。
◎アイデア、コンセプトがユニーク。
例えば、
『障害者しかできない創作を突き抜けた個性とするデザイン』、
『大人と子供の境界を面白くするデザイン』、
『親と子が分業、協業しやすいデザインキット』など。
他の作品はデザインが丸わかりになりそうなので控えます、、
◯周囲の領域(キャラクター、イラストレーションなど)のブースに派手な作品か多く、生活プロダクト領域ブースは一見地味に見えるのが惜しかった。ヨドバシカメラのMacBookコーナーみたいな高尚さのある空間作りが少し必要かも。
権利保護しているのか不明なので、念のため感想はこの辺りにしときます。。
僕がこの学生が3年の時に授業した時、
『細部に神が宿ったデザインはいずれできる(自分がやらなくても誰かがやる) 荒削りでもユニークなデザインをしてほしい』
と強めに言ったせいか、その通りになってて内心嬉しく思えた制作展でした。誘っていただいた楠林先生にも感謝感謝です(見事な建築の京セラ美術館の案内までしていただきありがとうございました^ ^)
紹介サイト↓
https://seipro.sakura.ne.jp/LP/220203-06-kyocera-museum-exhibition/
今後とも大学講師活動に関しても色々書いていきたいと思います。よろしくお願いします。