地球上にあるあらゆる生命への優しいまなざしが感じられる舞台でした。森の中にいるカエルや蝶々、カタツムリ、カメや空飛ぶ鳥たち。多様性ある生き物が生きている自然界の豊饒さが満ち溢れていました。

 

 春夏秋冬、植物の芽生えから、成長、それを糧に生命を紡ぐ生き物たちが、季節の循環を通して、互いに関係しながら回っていく生命世界。密接に関与しながら生きているこの自然界が、かえる君とガマ君の友情を中心にして描かれている。

 

 この思いやりに満ちた優しい世界を世界中の子供たちに見せてあげたい。

 残念ながら夜公演という事もあって、客席に子供さんはチラッ位しかいませんでしたが、東京都当たりが助成金を出して、幼稚園生や、小学生を招待したらよいと思いました。

 

 といっても、大人が十分に楽しめるミュージカルであります。主人公はFROGとTOADですが、鳥やカタツムリになる4人、黒子の二人、音楽の4人、全員が主人公になっています。そのアンサンブルが醸し出す舞台成果が素晴らしい。

 

 特に鳥に代表されるお役の4人はアンサンブルなどという存在ではなく主要なお役でして、その歌の難易度高く、コーラスのハーモニーの完成度抜群、壮一帆さんや原田優一さん、上川一哉さん、まりえさん、ベテランのミュージカルスターさんが占めています。

 

 主役のお二人は初めましてでしたが、好感度抜群で、心優しいかえる君を爽やかに愛らしく演じていました。体の動きにダンスお上手なのだなと感じました。

 

 池の中や、落ち葉や雪の映像が美しく、心に沁みていきます。おばけカエルのシーンなんぞ、子供たちが見たらキャーキャー言うのではないでしょうか。