作演出の正塚さんに抗議したいですね。そして、こんな駄作を上演している劇団にも。生徒さんが可哀そうすぎます。

 

 というわけでここ何年間でも、最悪の駄作。怒りのブログです。

 

物語が破綻していると言うより、成立していない。

 作者としては、ヴィクトリア女王の病気に乗じて、王制を排しようという一派と、カトリックの復権を狙う一派との陰謀事件を描こうとしたのでしょう。時代は交霊術などがはやっていて、そこに古美術とか、歴史的事件を入れ込み、ロマコメ要素を入れ込んだ芝居にしたいと構想したのでしょうが、全く失敗。

 作者の一人合点で、観客に何にも伝わらない、俳優も役つくりをしようにも、何にも書き込まれていないので、どうしようもない。

 風間さんの役は何だったの。兄弟交霊術師がやたらしゃべっているけど、意味が通じない。メアリースチュアートという名前が何回も出てくるけれど、日本人にとってなじみのない名前でわけわかんない。

 物語の前提として、イギリスは16世紀末にスコットランドの女王で、カトリックのメアリースチュアートと、イングランド女王で、プロテスタントの女王エリザベス一世の戦争があったという歴史事実を知っている日本人は多くない。

 

 荒野を掘ってメアリーの心臓取り出しても、そこが物語に発展していかないし、主人公の二人の扱いは何なの。彼女はメアリーが乗り移ってるのかな、よくわからない。

 まったくね、話が行き詰まると、歌やダンスで、景気づけする。これの繰り返し。最悪の作品で退団する皆さんが悲しすぎますね。

 

文句を連ねましたが。これも、宝塚愛からの抗議文であります。素晴らしい作品に心を豊かにさせてもらって来たからこその心の声であります。

 

 ショーのほうはいつも通りの大満足。銀橋にずらりと並んだ景色は壮観ですし、狩衣姿の月城かなと様は衝撃的美しさ。天に昇って輝いていました。

大人の魅力の海乃美月さんの優美なダンス見せてもらって幸せでした。

 礼華さんも、熱心さからくる荒々しさが薄まって、エレガントさが見えてきてこれからが楽しみだし、彩海さんも成長があって、月組のこれから期待されます。もちろん、鳳月杏さんの安心のトップスター姿が楽しみであります。