昨年か、今年に、ロンドンで再演された作品のライヴビューイングなので、観客も映り込んでいて、拍手も入っているという作品です。
まあ様も観たとインスタに載っていて、朝海ひかるさんと霧矢大夢さんが横浜でトークショーを行ったというソンドハイム作品だしなので、上映館を探して、はるばる吉祥寺まで見に行きました。3000円という料金で、5時半からの一回上映と言うのに、3,40人は入っていたので、驚きました。通なミュージカルファンって、結構いるのだ。
1970年、劇場が取り壊されることになり、記念のパーティが開かれる。かって、そこで歌い踊ったスターたちが集まってくる。
セピア色の照明の中、半分壊れた古い搭の様な廃墟のセットから、羽で飾られた被り物をつけ、足を出した昔のレビューガールが現れてくる幻想と、ノスタルジックな舞台。
出てくる懐かしのスターさんたちは、、60才からそれ以上の方々。皆さん、タキシードで隠してもおなかでてる、毛はうすい。ドレスアップした女性たちも身体の線は崩れてる、太ってるし、しわが寄ってるで、大変なかんじ。でも、観客は懐かしの大スターが出てきて大喜び。
同窓会みたいな趣向が大枠にあって、その中に、二組のカップルの長年に渡る愛憎劇が入り込んでいる。
ソンドハイム作品は、ただでは済まされない。現在の年老いたスターと、過去の若い頃の自分が入り混じって、かなっりシビアな過去と現在を歌とダンスで語っていき、その合間合間に他のスターさんたちがお得意ナンバーを歌い、踊るという難とも複雑な構造。
しかし、このスターさんたちのパフォーマンスが只者ではない。お年を召しているのに、パワフル、素晴らしい歌やダンス、舞台姿を披露してくれる。この芸の素晴らしさ、加えて、彼らへの敬意と、愛が演出に、作品に込められている。
ブロードウエイや、ロンドンのミュージカルの層の熱さ、実力、歴史を感じて、圧倒的でした。
この作品、日本で上演されるかもしれないと思って見に行ったのですが、残念ながら、彼らの年齢60歳以上でしかも、スター級、太刀打ちできるミュージカル俳優いるかなと、考えたらとても無理だなと思いました。 市村正親さんか、今井清隆さんくらい。女性陣は、鳳さんはお声がギリギリだしね。初風諄さん、大竹さん、最近はお歌聞いていないけれど前田美波里さん、くらいかな。二十人以上のスター年輩俳優が必要なんですものね。