星組公演楽しみにしてました。でも、心配もしてました。作演出が、あの正塚晴彦さんだからです。

心配していた通りになりました。いつものマサツカスタイルでした。

  この方はドラマが書けないのですね。台詞が独りよがりの自己満足で、観客に届けようとする工夫がないのです。自己満足で芝居を書いているようです。


 ドラマとは、セリフの応酬の中で、対立と葛藤が生まれ、それが高まっていき、頂点に達して、爆発し、カタルシスをもたらす。

 これができていない。二人で会話するシーンが多いですが、対立と葛藤どころか、筋書きを喋るか、モノローグに相槌を打つだけ。

 それも、筋書き語りに連続性がない、突然、植民地や、独立運動の話になったりするので、観客は慌てて、頭の中で物語を整理したりしなければならなので、醒めてしまう。お話に没頭できないのです。だから、しらけてしまう。

 白けそうになると、慌てて、歌やダンスシーンをいれて、盛り上げ、またつまらない台詞が続いて盛り下がりそうになると、歌やダンス、観客が我慢しき得なくなる寸前に幕。


 生徒さんが可哀そうです。つたない台本から、必死になって人物を作り上げています。ですが、その人物が生きるような構造になっていない。気障で、観念的な台詞を喋らされています。屁理屈が多いのです。なので、観客に人物の思いがストレートに伝わらないので、感情移入ができない。人物設定自体は面白いのに残念です。

 先月の「華やかなりし日々」と比べると、いかに屁理屈だらけでセリフが出来上がっているかが、分ります。


 一番可哀そうなのは紅ゆずるさん演じる秘密諜報員のホアキン。出番も多く、沢山台詞を喋っていますが、少しも心に届かない言葉ばかりを喋らされています。かっこいい役で、熱演しているのに、ほんとに、もったいない。

 唯一、観客の反応が良かったのが、真風涼帆さんが演じていたルイス役。どうして、こんな感じで、芝居が書けないのか不思議です。


 演出家としてはいい面もあるのです。幕開けのシーン,.想い出の場所にやってくる人生を知った男から始まって、昔の華やかなショーの場面になるところ。素敵でした(映画の「オペラ座の怪人」みたいでしたけど)。

 舞台の転換も鮮やかで照明を上手くつかっているし、人物の配置も上手いです。衣装もセンスあります。ダンサーたちの私服の色使いが素敵でした。


 文句ばかり書きましたがそれは本に関してだけです。柚希礼音さんはほんとに、かっこよくて、ダンスシーンになると、心が躍りました。

 夢咲ねねさん、黒塗りのモニカが魅力的で、素敵なダンスと、抜群のスタイルにほれぼれさせてもらいました。

 紅さんの諜報員姿が素敵で、黒い魅力がいっぱい。(そうそう、初対面で自分から秘密諜報員だと名乗る諜報員がいるでしょうかね、笑ってしまいましたわ)歌も、イサアクとハモッテいたので、感激でした。

 ショーについてはまたあとで。