自宅のTVがついに寿命を迎えました
20年近く使っていましたし、その間引っ越しで2度動かしましたので、頑張ってくれたほうかも知れません。
サイズこそ60インチですけれど、液晶ではなくてリアプロジェクションというタイプ、扱いはプロジェクターなのだそうです。
必要な部品が壊れたのですが、古い機種なので入手できないし、できてもものすごく高いとのこと
画面が大きいので観る分にはとても良かったです、ただ、分厚いのが難、要するに、場所を取るんですよね~
画面の映り方も劣化しているし、これは買い換え時期と考えるのが妥当でしょう
結婚してからこれまで、洗濯機や冷蔵庫などの買い換えのたびにお別れが悲しかったんですが、今回も廃棄する前夜はちょっとうるっと来ました
家電って生活に密着しているせいか、何かと思い出が多いというか、20年も家にあると、すでにそこにあって当たり前になっていますよね。
明日からこの子はもうないんだと思うと、感傷的になっても仕方ないかな
これまでの感謝を込めて、清酒と塩でお清めしました。
翌日、市のリサイクルセンターに持って行くために(これはTV扱いではないので、家電リサイクル法の対象外です)台車の助けを借りつつ運び出しまして、自家用車に積もうとしたんですが。
大きい上に分厚いので、なかなかうまく入りません
何よりわたしが非力でほとんど役に立たず、炎天下でモタモタしていると。
近くに車を停めた40代くらいの女性が走ってきて、
「お困りですか、わたし力持ちだから手伝いますよ」
と言って、加勢してくださったんです
3人がかりで頑張っても、やっぱりうまく入らないと見ると、彼女は自分の車で運ぼうかとまで言ってくれます。
いくらなんでも、通りすがりの見ず知らずの人にそこまで頼めません
とりあえず、方向を微妙に変えつつ、もう少し頑張りましたら、ようやく積み込むことができ、ホッと一息
女性にはお礼を言うことしかできませんでしたが、彼女は良かったですね、と言うと颯爽と去っていかれました
か、神だ
たまたま行き合っただけなのに、何の見返りもなく力を貸してくれるなんて、神様レベルの度量の持ち主です。
わたしが思うに、困っているなと感じてすぐ声をかけてこられたところを見ると、彼女は日頃から不特定多数の人と接するのに慣れているようです。
また、力の入れ方を心得ているとか、リサイクルセンターのタイムスケジュールまで把握していたことなどから、おそらく介護関係の仕事をしておられるのではないかと推察します。
介護士さんかヘルパーさん……多分、当たらずとも遠からずではないでしょうか、あと、市の職員という線もあるかな。
いずれにしても、とても感動したことは間違いないです
わたしも短くない時間を生きてきたけれど、もし見知らぬ人が困っている様子だったら、迷わず声をかけられるか、はなはだ自信がありません
昨今は、親切のつもりが、不審者扱いされることもあるし……。
それでも、もしわたしにできることがあるなら、喜んで人のために行動できる人間でありたいものだと、改めて思いました。
さて、翌日には新しいTVが届きました。
今度は最新型の「ミニLED量子ドット」タイプ。
これからうちの一員として、仲良く暮らしましょう~