釣り魂が燃え上がってしまったうちのダンナのせいで、2週連続で釣りに行ってきました
とはいっても、今回は旅行ジャンルに入れるまでもない、自宅から車で40分くらいの『矢作古川』河口です。
狙いはシーズン中のハゼ、ハゼ釣りでは有名なスポットというだけのことはあり、平日の夕方ですが何人かの釣り人の姿がありました。
ガゼンやる気が高まり、上げ潮が始まって緩く上流に向かって流れている中、早速釣りを開始。
割とすぐに、15㎝ほどのセイゴがかかりました、続いてダンナも同じくらいのを。
ハゼじゃなかったけど、一応釣果だし、いっか
ところがその直後、わたしってばリールに糸を絡めてしまい、復活にしばらく時間を取り……やっと直って改めて投げたのです
すると、待つほどのこともなく、またアタリが。
直って良かったなぁと思いながら絡まないよう慎重に巻きます、別に違和感などありませんでした、特に重いとも思わなかったし、これはホントです。
それが、水面に現れた獲物を見てビックリ仰天
何やらとても大きな黒っぽい魚じゃありませんか。
急いでダンナを呼んで、タモで引き上げてもらいましたら。
なんとなんとマゴチでした、それも何この大きさ
2人とも、しばし大コーフンです
ダンナがすぐ脳締め・神経締めをしてくれたんですけど、暴れてトゲにやられ名誉の負傷~、結構出血したから、慌てて消毒して傷テープを貼りました。
決して魚は弱っていたわけではないんです。
だけど、こんな大物が釣れるのは想定外でしたから、適切な器もなくて……仕方なくポリ袋に入れてクーラーボックスの保冷剤の上に置きました。
そもそも、ハゼ用の仕掛けで釣れるサイズではないとのこと。
ハゼ釣りの最中に、釣れたハゼをマゴチが食べて釣れることは希にあるそうですが、こんなに大きいと、普通は途中で糸が切れるはずだって
それが、上げているときにほとんどプレッシャーを感じなかったことはさっきも書きました、前週浜名湖で釣ったグレのほうが、よほど引きが強かったです。
これほどすんなり上がって来たのは、もちろんわたしの技量じゃありません、何かの間違いです
でなければ、人外の力が働いていたとしか思えません。
釣りの神の気まぐれか、はたまた川の主の計らいか。
いずれにせよ、大変幸運だったことは確かです
釣りはその後、小さなセイゴしかかからずすべてリリース、さらに、強くなった上げ潮の影響でしょう、大量のワカメが糸に絡むようになってしまって、やむなく予定より30分早く切り上げました
セイゴばかりかかったのは、流れが速くて糸がハゼの位置まで届かなかったと思われます。
これが普通だったら、またしても不完全燃焼でグダグダになるところですけれど、この日は大物のマゴチがあります
2人ともゴキゲンで帰路についたのでした
……おそらく、針にかかっていたハゼかセイゴを追って来たマゴチが、比較的水面近くでそれに食いついた、というあたりが真相ではないかと推測します。
この日の夕食はハゼの天ぷらのはずが、急遽マゴチのお刺身に変更です、もちろん大歓迎の予定外ですけど
ポリ袋が小さすぎて魚が曲がってしまい、正確に測れなかったけれど、45㎝はありました。
決して短くはないダンナの釣り経験の中、陸釣りでこれほどの大物を釣ったのは初めてだそうです。
半身はチルドルームに保管して寝かせまして。
残りを薄造りにし、ポン酢と紅葉おろしでいただきましたら……脂が乗っていて、しっかりしたアミノ酸の味がします。
これは、ものすごく美味だ……
骨周りは潮汁に、これまたシンプルだけどなんて味わいが深いの~。
思わぬ幸運に何度も感謝しつつ、じっくり味わっていただきました
そして3日後、寝かせた半身をいただきました。
ダンナはわざわざ蔵元まで行って、お酒を仕入れて来るというハシャギよう
釣った当日感じたアミノ酸はさらに濃くなって、それでも決して臭かったりしつこかったりはしません。
ベランダの芽ネギ、紅葉おろしと一緒に、至福の味わいを楽しみ尽くしました。
もしかしたら、寿命が数年延びたかも