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ドイツ・メアブッシュにて☆2人と2匹で暮らすドイツ

2012年3月末、
旦那様の転勤でチワワ2匹を連れて神奈川県から
ドイツ・メアブッシュ市へ引っ越してきました。
初の海外生活でわからないことだらけで
ドキドキの毎日です。。。
日々の珍道中、犬のことなど綴っていきます。

昨日の日曜日、午後からとてもいい感じに晴れたので、

Kさんと二人でライン川沿いを走って、帰りはクールダウンしながら

そのままライン川沿いをお散歩してきました。

帰る途中、ドイツ人のおじさんに呼び止められ、

「日本人? ドイツ語できる?」というので、

「少しだけできるよ」というと懐から手帳を出して、そこに挟んであった写真を

見せてくれました。

一本の日本刀の写真。

「私は今、日本風の部屋に住んでいるんだけど、その部屋にこのカタナが

飾ってあって、なにか文字が彫ってあるんだけど、なんと書いてあるんだい?」

と。

そしておじさんが手書きで書き写したと思われる、象形文字のような漢字の

メモ書きを見せられる。

2行あって、左側はすぐ読めた。

「本田 太郎」

ホンダがFamilienname(苗字)でタロウがVorname(下の名前)だと

教えるとさっそくメモるおじさん。

でも右側が全く読めない。

「衣」「和」「均?」「年」 のような文字なのだけど、読み方も何のことかもわからない。

年と書いてあるので、元号のような感じもするけど聞いたこともない。

「おそらく古い言葉なのだと思う、わからないな、ごめんなさい」

「たぶん年のことだと思うけれど・・・」

それでも、ホンダタロウのことだけでもスッキリして嬉しかったらしいおじさんは、

日本が大好きだと言ってくれ、京都・奈良・横浜はステキな所だねと

ニッコリ。かなりの親日家の様子。

ヨーロッパの人にとって、日本に詳しいということは一種のステータスのようで

話をすれば、自分の知っている限りの日本に関することを披露してくれる。

ドイツでも旅先でも、いつも嬉しくなる。

日本人でよかったなぁってね。

そして距離を縮めようと一生懸命日本のことを話している姿はとても優しい。



でも、ドイツ人(ヨーロッパ全体かな)の中国人嫌いは顕著で、中国人に間違えられると

いやな思いをすることもある。

だから、「中国人(シニーゼ)!」とヤジられたら、はっきり「 Nein! Ich bin Japaner!」

(ナイン、イッヒ ビン ヤパーナー!(女性はヤパーネリン))と言って、

自分が日本人であることを主張した方がいい。

そうすると向こうの態度はコロッと一変して「日本人なんだね!オー、ぼくの友達!」

みたいに急に親しげで尊敬するような感じになる。

デュッセルドルフは日本人の割合が多いから、珍しがられてやじられることも

少ないけれど、ケルンでもミュンヘンでも、「中国人!」とやじられたことがある。

もちろん言い返したけれどね。(言われっぱなしはダメ!)


帰り、おじさんと別れてから、あの元号のようなものは何だったのかな、と

Kさんと話しながら、結論として浮かんだのは、

よく外国の人が日本語(漢字)がクールだからという理由で、見た目のいい漢字を

適当に並べてそれっぽく(日本語っぽく)しているものだったのかな、ということ。

だいたい、作者の名前がホンダタロウというのもうさんくさいし、

(外人が考えそうなステレオタイプな日本人の名前だし)、

おじさんの部屋にあったカタナは、年代物でも高価なものでもなく、

日本っぽいインテリア雑貨としてそのへんで売られている模造刀だったのだろうな、

と思った。

というか、おじさんと話をしている途中ですでにうすうす気づいてはいたんだけど、

すごく目を輝かせて聞いてくるし、夢を壊すようなことも言えないなと・・・笑

おじさんは今頃、家族や友達に、このカタナの作者はホンダタロウというんだ!

日本人に教えてもらった!と自慢しているんだろうな、、、、と思うと、ちょっと可愛い。

でもなんかいいことした。喜んでもらえたし。


Kさんもドイツ語の勉強を頑張っているおかげで、ふたりで協力してドイツ語で

コミニュケーションがとれるようになったことはとても心強く、そして

こんな出会いも楽しめるようになり嬉しい。

自分のドイツ語が少しずつでも成長していることを感じ、まだまだ勉強頑張ろうと

モチベーションも上がったエピソード。

おじさん、ありがとう!
おはようございます。

4月になり、また新しくドイツへ赴任される方も多い季節になりました。

おかげさまで最近また、このブログの読者さんも増えています。

ドイツに新しく来られる方のために役立つ情報も必要ですね。


渡独して不安なことの一つにお水(飲料水)の問題があるかと思いますが

ちょうど先日ニュースダイジェスト(日本人向けのドイツのフリーペーパー)に

水の話が出ていましたので、私の経験と合わせて書きたいと思います。


ご存じのとおりドイツをはじめ、ヨーロッパの国のお水のほとんどは「硬水」です。

ヨーロッパでは日本と違い、石灰質の多い地層を流れてくるため、その過程で

ミネラル分が溶け込み、硬水となるそうです。

この硬水、なかなかやっかいで、カルキ(石灰質)がなんにでも付着します。

たとえば、洗濯の際、カルキ除去のタブレットを使わないと、白物が灰色っぽく

変色したり、泡立ちが悪くなったりします。

(最近の洗剤にはほとんどカルキ除去成分が含まれているため、

タブレットは時々使えば大丈夫だそうです。ドイツ人談)

また、水回り(シンクやお風呂場など)にもすぐカルキ跡が残るため、

時々カルキを落とす専用の洗剤や、お酢・柑橘系の洗剤などでカルキを落とさないといけません。

排水溝や食洗機なども数か月に一度、専用の洗剤を使ってクリーニングし、

カルキが配管に固まった状態にならないよう、注意しなければいけません。


飲み水に関して、とても神経質になる人もいらっしゃいますが、

基本的にはドイツの水道水は安全です。

統計によると、現在水道水を安全に飲むことができるのは世界でたった13か国しか

ないそうで、そのなかにドイツは含まれています。

 

ドイツの地域によっても異なりますが、デュッセルドルフは割と硬度が高いので、

日本の軟水になれた私たちにはおいしいとは感じられません。

そのため、ボルビックなどのミネラルウォーターを常備して飲用する方も

多いようです。

我が家は家にいるときほとんどガス入りのミネラルウォーターを飲んでいて、

12本入りのケースを常備しています。

1リットルのペットボトル1本で20セントくらい。

(それにプラスして1本あたり15セントのプファント(ボトルのデポジット)がかかります)
photo:02



こちらにいる日本人のなかには、硬水の健康被害が怖い、怖い、といって

非常に神経質になっている方もいます。

料理に使う水もすべて買ってきたミネラルウォーター、なんと、カップ焼きそばの

捨ててしまうお湯にもミネラルウォーターを使うという話を聞いた時には

さすがに苦笑いしてしまいました。

そこまでしなければ健康を保てないなら、ドイツ人全員健康被害が出ちゃいますよね。

アジアや中東の不衛生な国にいるかのようです・・・・。

硬水のシャワーを浴び続けると皮膚が固くなる病気になるとか、

おなかに石灰がたまって結石や胆石になるとか、、、、 そんな話もよく聞きます。

ニュースタイジェストの記事によると、WHOの報告書で、硬水を長期間飲んでも特定の

病気の増加は見られない、健康に影響はない、とのこと。

胆石・腎結石が増えるという疫学的報告はなく、イギリスの研究でも、硬水と

胆石症とは関係がないという結果が出ているそうです。そのため、ヨーロッパでは

腎結石の患者にも一日2リットルの水(硬水)を飲むことが勧められているということです。

硬水を飲んでいてもいなくても、結石ができる人は出来るし、因果関係はないのですね。

まあ、我が家はまったく気にしていませんでしたが・・・

料理にも水道水を使うし、水道水を沸かしてコーヒーやハーブティーも飲むし、、、

ただ、お米を炊くときと、だしを使う和食のとき、日本のお茶を入れるときは

軟水器(ブリタ)でろ過したお水を使っています。

ブリタは10ユーロ前後で手に入り、替えのフィルターもスーパー、ドラッグストア等で

どこでも手に入れることができます。

以前NHKでみた、おいしいお米の炊き方では、最初に吸わせる水と、炊くときに入れる水が

重要だということで、我が家では、まず乾いたお米にブリタの水を注いで軽くすすぎ、

水道水で数回といだあと、最後にブリタの水で炊いています。

最初から最後までミネラルウォーターを使ったら、1回の炊飯でペットボトル1本使い切って

しまうのでは?!ひえーーー。

毎日お米を炊く我が家では考えられません!


それから、これはよく知られていますが、硬水はダシが出にくいため、

お味噌汁なども、ブリタの水のほうがおいしくできます。

沖縄県では本土よりもお水が硬いため、沖縄そばを作るとき、大量の削り節を

入れないと、ダシがしっかりでないというのをテレビで見たことがあります。

逆に、硬水はお肉を柔らかくしたり、灰汁や臭みをとる働きがあるので、

沖縄のソーキなどには適しているのだと思います。

日本茶も同様で、軟水の方がまろやかで香りもよく出ます。


ニュースダイジェストの今回の記事はパソコンでも見ることができますので、

お水について知りたい方はぜひ読んでみてください。
http://www.newsdigest.de/newsde/column/doctor/4955-hartes-wasser.html

ちなみにニュースダイジェストはドイツに住んでいる日本人なら知らない人はいないと

いうくらい有名なフリーペーパーで、日本スーパーや日本食レストランなどで

手に入ります。私たちの大事な情報源でいつも助けられています。

編集者さんいつもありがとうございます^^
トリーアのホテルに泊まった翌日は車でルクセンブルクへ。

トリーアのホテルの朝食では、フランスやルクセンブルクに近い土地柄か、

バターたっぷりのサックサクなクロワッサンやチョコデニッシュなどもあり、

とても美味しかったです。通常ドイツのホテルではあまりお目にかかりません。

(それでも隣の席のドイツ人はドイツパンしか食べていませんでしたけど・・・)


車で30分ほど走り、ルクセンブルクへ入国。

市街地の駐車場はとても混むと聞いていたので、少しはずれにあるショッピングモールの

立体駐車場へIN。

そこからバスにのって市の中心部を目指します。


 
ルクセンブルクの国旗はオランダと間違えやすいのですが、ブルーの色が

明るい空色をしています。

13世紀の大公の紋章に描かれている青い縞模様のある銀の台の上のライオンに

由来するそうで、赤はライオン、白と青は銀の台を表すのだとか。

公用語はルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語ですが、地域によっても異なるようで、

ルクセンブルク市ではフランス語表記が多く、会話もフランス語を多く耳にしました。

 
なんとも可愛らしい消火栓。(目と口つけられちゃってる)

 
谷の上にかかる大きな橋、アドルフ橋。

  
 ノートルダム大聖堂。(手前は図書館)

中のステンドグラスは修復中でした。(残念!)

 
今日も元気に歩くよ~!


大聖堂の裏手を歩いてギョーム2世広場に出ると、市場が開かれていました。

 
お花屋さん、チーズやハム、パン屋さんなど、ドイツの市場と雰囲気は似ています。

 
大公宮殿の前には衛兵のお兄さんが。2時間おきに交代するそうです。

宮殿の周りを歩いて、坂道を下っていくとまた谷に出ます。

 
谷の上、城壁の上にある街。

そして谷の下にある街。
 
  
 向こうの城壁の上にKさんとワンがいますよ。

 
この環状城壁とボックの砲台および旧市街が世界遺産に登録されています。

なんてきれいなところなの・・・

 
普段は「撮り鉄」ではなく「乗り鉄」なKさんも、古い石橋を渡る電車の風景に

心を奪われ、電車の写真を撮りまくっていました。


それから、岩山をくりぬいた要塞「ボックの砲台」へ。

 
  
 
 1867年に永世中立国になった際、城壁のほとんどが取り壊されてしまったそうですが、

このボックの砲台を含む城壁の一部だけがいまもまだ残されています。

 
大砲も置かれてます。 なかには1800年代のものもあるようですが、

これはレプリカかな?

 
 
 要塞の中から電車の写真を撮るKさん、を撮る私。 笑


帰りはショッピングモールで少しお買い物をして帰ろうと思っていたんですが、

ルクセンブルク、結構物価が高い。。。

ドイツの物価の安さの中で生活をしていると、なかなか手が出ません。

ルクセンブルクも、ワインの名産地なので、ワインだけ買って帰ることに。


 
大型スーパー。棚が高い!

レジではルクセンブルクならではの光景に出合いました。

 
レジ番号のランプの下、わかりますか? 4番の人はフランス、ドイツ、ルクセンブルク、

5番の人はポルトガル、フランス。

話せる言語が表示されているんです。

でも7割くらいのレジがフランス語オンリー。意外とバイリンガルな人は少ないのでしょうか。

そして、ポルトガル語のレジもいくつか。ポルトガルからの移民も多いのでしょうか?

とても興味深いです。

きっと話せる言語が多いほど、お給料もいいのではないかなぁ。

 
買ってきたルクセンブルクワインのうちの1本。

飲みなれたリースリング種のほかにもピノ・グリやオーセロワなど。

でもドイツのスーパーでは安いワインが3ユーロほどで買えるのに対し、

ルクセンブルクでは安いものでも6ユーロ以上と物価の高さを実感。

 
フランス風な魚介のグラタン。陶器のお皿に入った状態で売られていて

家でオーブンかレンジで温めるだけでOK。

チーズが濃厚でおいしかったです。

そしてデザートにはエクレア♪
 
 
このほかにもシュークリームやタルトなど美味しそうなフランス菓子が

たくさん並んでいて、目移りしてしまいました。



今回は1泊2日の駆け足旅行でしたが、トリーアもルクセンブルクも歴史が古く

見どころもたくさんあって、またゆっくり訪れたい場所となりました。

日本からの客人を連れて行くにも良い場所だと思います。