まずは、リンダウから電車で少し行ったところにある、
フリードリヒスハーフェンという港町に出かけてみました。
ここは飛行船が誕生した町として有名で、
ツェッペリン博物館が一番の見どころです。
ボーデン湖沿いの町はホテルも含めどこでもそうだったのですが、
ドイツ語話せる?と聞かれて「少し・・・」というとそこから先は全部ドイツ語で
説明されます(笑)。
ここツェッペリン博物館でも。
ドイツ人のためのリゾート地なので、ほかの観光地に比べると英語が堪能では
ないのかもしれません。
「ほかの日本人に遭遇しないところでゆっくりしたい」という人にはボーデン湖は
オススメです(笑)。
ツェッペリン博物館、正直最初は期待していなかったのですが、
ツェッペリン号が日本(霞ヶ浦)に寄港したときの資料や当時の映像など、
日本にかかわるものも多くとても興味深かったです。
その時の交流が縁で、フリードリヒスハーフェンと土浦市は友好都市なのだそうです。
港に突き出た展望台。
風を受けてかなり揺れます。
チキンな私にはとても登れず。
Kさんが上から撮った写真です。 ↓
きれいですねぇ。
湖ってこんなに青いんですね。
お天気も良く絶好のお散歩日和でした。
このフリードリヒスハーフェンをはじめ、ボーデン湖沿いの町はどこも
水が豊かで、街の中に噴水や水路がたくさん整備されていて、
子供たちはそこらじゅうで水遊びを楽しんでいました。
この日も30度越えの暑い日だったので、私も浸かりたかったくらい。
夕方リンダウにいったん戻り、早めの夕食をして、夜のお出かけです。
この日は前々からチケットを予約していた、オーストリア側の街ブレゲンツで
行われている音楽祭の「湖上オペラ」を観に行く日でした。
ボーデン湖の上に設置されたステージで日が暮れる時間から始まるオペラ。
日暮れの夜9時ごろから始まり、終わるのは12時ごろということで、
リンダウまで戻ってくる電車がなく、どうしよう?と思っていたら、
音楽祭の期間だけリンダウ~ブレゲンツを往復するオペラ用の船が
出ているということで船着き場でチケットを買い、乗船。
シャンパンのサービスもあって、快適な船旅。
年配の方が多かったようですが、みなさん楽しそう。
日の光が水面にゆれてきれいです。
遠くにはイカダ(?)に乗ってパーティをしている若者たちも。
楽しそう。
湖上オペラの会場が見えてきました。
ツノ?
会場に到着。
かなり斬新なセットです。
この湖上オペラのセットは毎回大がかりで斬新なことで知られていますが、
おもしろいセットですね。
ちなみに演目はモーツァルトの魔笛です。
開演を待つまでの間、どんどん日が落ちていきます。
夕日があまりに綺麗で、Kさんとひたすら夕日の写真を撮りまくり。
このシーンだけで何十枚シャッターを切ったのか。笑
どうですか?
この夕日もまた最高の演出でした。
お天気が晴れてよかった。
そうこうするうちに開演です。
ドーム状のステージの上にモリモリと草が生えてきたり。
つり橋からファイアー! (つり橋の上で歌ってる人いるんですよ~。こえーー)
小林幸子並みの舞台装置の上で夜の女王のアリア!
素晴らしいソプラノで鳥肌立ちました。
先ほどのつり橋の上から、アクロバティックに人が上ったり下りたり。
(この人たちはパフォーマンス要員で、歌はうたってない)
急に花火がボカーンって上がったり、ステージ周りの水の中に
演者さんがボコボコボコって沈んで行ったり・・・・
クラシックの本場オーストリア人の作る舞台ですから、もちろん歌と演奏は
一流です。とてもとてもすばらしかった。
日本のスーパー歌舞伎のように、オーストリア人にとっても
もしかしたら賛否両論ある演出なのかもしれませんが、
野外ならではのダイナミックなパフォーマンスは見ていてまったく
飽きることなく、ショウとしてとても完成されていました。
なにより、モーツァルトの故郷オーストリアで、魔笛を観られたことは
一生の思い出になりました。
帰りはまた船でリンダウへ。
夜も遅かったので、街明かりも少なくちょっとさびしいナイトクルージング。
リンダウに着いたのは夜中の1時をまわっていました。
翌日へ続きます。