バッハラッハは、ライン川クルーズの中間にある小さなかわいらしい町で、
これといって大きな見どころはありませんが、木組みの建物の並ぶ街並みは
ドイツらしく、とても趣があり、観光客にも人気があります。
山の上にはシュターレック城という古城があり、現在はユースホステルとして
利用されています。
また、ライン地方のワインの名産地としても有名な所です。

ライン中流域の観光シーズンのメインは5月から10月。
まだメインシーズンではないため、観光客も少なく閑散としていました。
上の写真の左に見える木組みの建物はなんとRathaus。(役所)
郵便局やツーリストインフォメーションなども、古いかわいらしい建物でした。

古い木組みの建物が立ち並ぶ広場。
私たちが泊まるホテルもこの広場の一角にあり、とてもいい雰囲気でした。
ホテルにチェックインして、食事のため、レストランを探します。
幸い、オフシーズンでお客さんは少ないけれど、レストランはほとんど営業していて
いくつかの候補の中から、広場近くのワインレストランに入りました。
ワインの名産地ですから、やっぱりワインを楽しみたいということで。
ワインがメインのレストランで、食事はチーズやハムなどのおつまみや
軽食程度しかありませんでしたが、店オリジナルのワインが20種類ほどあり、
それぞれ好みのものを選んでオーダーしました。
私は白ワインの中辛口のものが好きなので、そのうちのひとつをオーダー。
でも、やっぱり、ほかのひとが頼んだワインも気になります。
なので、みんなで一口ずつグルグル回し飲み。

銘柄ごとに違うグラスで提供されるワイン。
どのグラスも素敵でした。やっぱりこういうグラス、欲しいなぁ・・・
これ、おいしいね~。 これ、すごい甘いね! なんて、きゃっきゃしながら
回し飲みをしていたら、近くの席に座っていたドイツ人のおじいちゃん2人組が、
その様子が面白かったのか、ニコニコしながらずっとこっちを見ていました。
ちょっと恥ずかしいな~と思いながらも、お料理(オムレツやソーセージのプレート)も
もちろんみんなでシェアしてグルグル回し食べ。
それもずーーっとおじいちゃんたちに観察されています。
ドイツ人は、他人と料理をシェアしないので、よほど珍しい光景だったんでしょう。
おなかも満たされ、おしゃべりをしていると、ウェイトレスのお姉さんが
きれいなピンク色の食後酒を運んできてくれました。
・・・ん?頼んでないけど・・・ サービス?
するとお姉さん、「このお酒はあちらの男性からです」。
えーーーーー!
そんなドラマのワンシーンみたいなことあるの? 笑
女性が憧れる、あのワンシーンじゃない!
まぁ。 ものっすごい、おじいちゃんだけど・・・ 笑

右のゼリエースいちご味みたいな色のお酒が、おじいちゃんからのプレゼントの
ピーチリキュール。
とっても甘くて食後にぴったりのお酒でした。
お酒の強くない友人もこれは完飲していました。
おじいちゃんたちともっとたくさん談笑したかったのだけど、
席が微妙に離れていたのと、ほかにも静かに食事をしているお客さんもいたので、
おじいちゃんたちが帰るときにお礼をして少し話して、
最後に記念撮影をしました。

おじいちゃん、ありがと~。
帰り、それぞれ自分が飲んだワインをお土産としてボトルで買ってレストランをあとに。
ウェイトレスのおねえさんもとても優しくて、いい思い出ができました。
レストランを出た後は、酔い覚ましに少し歩いて、
高台の上にあるヴェルナース・カペッレという礼拝堂の残址へ。

ライトアップされ迫力があります。1294年に建てられたものだそうです。

そこから見下ろすバッハラッハの町の夜景と、ライン川。
シーズン中ならもう少し明かりもあって、にぎやかなのかな。

日が落ちた後の木組みの家々がとにかく美しかった。
ホテルに戻ってシャワーを浴びてから、2時過ぎまで女子宴会は続きました。
その(3)、2日目コブレンツの旅へと続きます。