それを飛び越して夏休みの計画についての話題です。
Urlaubウアラウプとはドイツ語でバカンスのこと。
なによりもドイツ人が大好きなもの。
「欧米人は休暇のために働き、日本人は仕事のために働く」なんて言葉を
耳にしたりする。日本人は働きすぎだという皮肉もこめられていると思うけれど、
ヨーロッパの人はとにかく休暇を大切にしている。
ドイツをはじめヨーロッパでは通常2~3週間程度ドカっと夏休みをとって
長期バカンスへ出かける。
ドイツ人に特に人気なのはイタリアやスペインだそうで、
昨年の夏行った南イタリアでもドイツ語をたくさん耳にした。
(ドイツ人とイギリス人が多かったよう)
春先、あたたかくなってくると「夏のバカンスはどこに行くの?」という話題で
盛り上がり始める。そう、もう冬のうちからバカンスの計画は始まっているのです。
そのため、人気のホテルや、安い航空券などはどんどん売り切れてしまい、
日本の感覚で5月6月ごろになって「さて夏休みどうしよう?」と探し始めると
手遅れなことも。それくらいみんな、早い早い。
そんなわけで、我が家もウアラウプをどう過ごすか、先週辺りからいろいろと
プランを練っていた。
ワンコは連れて行くのか、シッターさんに預けるのか、、、、まずそこから。
去年は5日間シッターさんに預けただけで、かわいそうなくらい下痢をした。
それ以来一度も、シッターさんには預けていない。
よほどのことがない限りこれからもなるべく預けたくはない。
(シッターさんが悪いのではなくウチの犬がナーバス過ぎるせい。
人に預けて問題ない犬なら心配要らないのだけど・・・)
ミュンヘンも、ニュルンベルクも、パリも、犬連れ電車旅だった。
犬連れだと日本の旅行代理店のパッケージツアーにも参加できないから
自力で行くしかないし、なるべくなら飛行機も乗せたくない。
(体が小さいので飛行機での被爆リスクが高いし、犬の飛行機代もそこそこ高い。)
電車で行ける範囲に絞るしかないかな・・・
こちらに駐在している奥様たちの間では、ドイツにいる間に何ヶ国旅行したかとか、
そんなことがすぐ話題になって、最初はちょっと憧れていた。
多い人では20カ国以上。ヨーロッパのみならず、真下のアフリカ大陸も
安く行けて人気が高い。
でも、最近はそんなにちょこまかヨーロッパ中を飛び回ることより、
ドイツ人のようにゆったり一箇所に留まってテラスで読書をするような休暇や、
日本人がほとんど来ないような、ドイツにいる今だからこそ行ける、
ドイツ人の愛するリゾート地へ、犬と一緒に行くことのほうがずっと贅沢で
ステキなことのように思えてきた。
それはもちろん、私の個人的な考えで、万人がそう思うとは限らない。
せっかくドイツに居るんだから、何カ国もたくさん回らなきゃ損!と思う人も
多いだろうし、それはそれ、人は人。
メジャーな観光地なら、日本に帰ってからでもお金をためれば行ける。
だから今は、ドイツという土地をもっと知りたいし、ガイドブックには載っていないような
とっておきの場所を見つけたいと思ってる。
そんな話をKさんと長々と話して、Kさんも同じ気持ちだったようで、
今年のウアラウプは、犬連れのんびり旅、に決定した。
場所は以前から行きたいと思っていたボーデン湖。
ボーデン湖の公式HP
http://www.bodensee.eu/?lang=1
ボーデン湖はドイツの南西にあり、湖自体がスイス・オーストリアと国境を接している。
つまりボーデン湖畔に宿を取れば、日帰りでスイス・オーストリアへも行ける。
そして少し足をのばせば小国リヒテンシュタインにも行ける。

ボーデン湖畔ではヨットなどのマリンスポーツ、遊覧船での町巡り、
周辺の山々でのトレッキング、サイクリングなど
さまざまなアクティビティを楽しめ、アルプス山脈に近い土地柄、
日本人がイメージするスイス(ハイジの感じ)のような大自然があり、
夏は涼しく、ドイツ人にとても人気のリゾート地なのだそう。
そして、スイスアルプスを源流とするライン川が流れ込み、ドイツフランスへと
出て行く「通り道」でもある。毎日見ている大好きなライン川の源流域を
歩いてみたくもなった。(ライン最大の滝もあり、滝壺にいく遊覧船もある!)
ヨーロッパのお城や教会巡りに少々飽きてしまった私には
この大自然がとても魅力的に思えた。
そして、ボーデン湖畔、どこに宿を取ろうか情報を探していたところ、さらにステキな
情報を得た。
7/17~8/18まで湖畔のオーストリア側のブレゲンツという町で
ブレゲンツ音楽祭というフェスティバルが行われるとのこと。
ブレゲンツ音楽祭
http://www.bregenzerfestspiele.com/de/
私の大好きなロックフェスではないけれど、毎日クラシックのコンサートや
オペラが開かれる。
なかでも一番の見所は湖上オペラ。
湖の上の大規模な特設ステージの上で、夏の夜に開かれるロマンチックなオペラ。

2011/12年のようす。演目はイタリアの「アンドレ・シェニエ」

2010年は「アイーダ」。
※公式から写真お借りしました。
オペラは数えるほどしかみたことがないけれど、これはとてもステキ。
そして今年の演目は!!
モーツァルトの「魔笛」!
これならわかるし、曲も知ってるし、素人でも楽しめそう。
そしてチケットは安い席なら29ユーロから。なんと!お安い。
(※チケットはHPから予約可能です。)
俄然テンションが上がって、仕事(接待)から帰ってきたKさんに
畳み掛けるようにプレゼンをして、すぐホテルの予約をして。
やっぱり予想通り、7割方のホテルは埋まっていた。
危ない、危ない。
半年も先のことなのに・・・笑
みなさまも、ウアラウプの計画はお早めに!!
さあ、夏に向かって毎日頑張るぞ!