新年早々バタバタと忙しく過ごしておりますワタクシです。
クリスマス明けから5日ほど犬を連れてパリで過ごし、
日帰りでモンサンミッシェルにも行けて、ステキな休暇を
頂きました。 Kさん、ありがとう。
そんなパリの小話もそのうち更新したいと思っているのですが、
書きたいことが山積みで、どうなることやら。
さて。 そんな多忙な日々を送る私ですが、本日は初めて歯医者に行ってきました。
日本では、「長年医者にかかっていない」というのは、健康の証、
自慢できることという感覚もあると思います。
しかし、ドイツではそれは逆で、「医者に行かない」=自己管理、ケアの出来ない
だらしのない人、という感覚だそうです。
どこか悪くなる前に、痛くなる前に、定期的に検診、ケアをするという人が
多いそうです。
ドイツの保険や医療費の仕組みをまだイマイチ理解していないのですが、
私は現在Kさんの会社で加入しているプライベート保険に入っていて、
それで医者の治療費・処方箋などはすべてまかなわれます。
自己負担はゼロです。
後日保険に請求が行くため、お医者さんで毎回お会計をするわけではありません。
日本のようにお会計待ちで何10分も待たされるようなわずらわしさもないわけです。
歯医者さんに関しては、年間の上限額が決まってはいるものの、
その額までは保険でまかなえるため、もともとの銀歯をドイツにいる間に
セラミックに変える、インプラントや矯正も保険で補助して安く出来るため
ドイツでやるひとも多いそうです。
毎年ちょっとずつ、保険の範囲内できれいにしていく、という自己ケアもアリなのです。
そう考えると、医者に行かないのは逆に損なのかもしれません。
冒頭、「長年医者にかかっていない自慢in JAPAN」という話をしましたが、
実は私、お恥ずかしい話、歯医者が嫌いで嫌いで (まぁ、好きな人なんて
いませんよね)、実は大学生以来15年ほど歯医者に行っていませんでした。
親知らずも生えていたけど、悪さをして痛くなることもなく、
虫歯が痛くてゴハンが食べられない、というような危機もいままで
全くなく15年以上経ってしまいました。
それが、最近になって、奥歯の、もともと銀歯をかぶせていたところが
内側から傷むのです。左の上の奥から2番目の歯です。
そしてその周りの歯茎も腫れて膿むようになってしまいました。
そしてついには年末、その歯の痛みから、
左側でモノを噛むのも困難になってしまったのです。
これはもう限界ということで、しぶしぶ歯医者行きを決意。
日本人の多いデュッセルドルフには、日本人の歯科医の方もいらっしゃいますし、
日本語通訳のつく歯科医もいつくかあります。
私は、いつも犬の病院でもお世話になっている通訳さんが担当してくれる
オーバーカッセルの歯医者さんへ行きました。
15年ぶりの歯医者、ドイツではじめての歯医者、ということで緊張が止まりません。
日本語の問診表を書いて、通訳さんと少し話して、処置室へ。
先生に歯を見てもらって、その後レントゲン。
すると、悪さをしていた銀歯がとんでもないことになっていました。
日本で銀歯をかぶせたときに3本ある神経の1本だけしか処理をしていなくて
残りの2本が炎症を起こし、虫歯も進行して根っこまでダメになってる、と。
これは抜くしかないと。
ドイツでは外科はすぐ切る、歯医者はすぐ抜く、と聞いていたので、
まぁ、覚悟はしていたのですが。
そして、おなじ左側の下の奥にあった親知らずも少し虫歯になっていて、
「あってもバイキンの原因になるだけだし、抜いてもかみ合わせに支障ないし、
あっても意味ないから一緒に抜いちゃったほうがいい。
ドイツでは親知らずは治療してまで残す歯じゃない。」と・・・。
そして「麻酔を左側にかけるから2本一緒に抜いたほうがいい。
抜歯を担当する先生の予定を聞くから、すぐ予約しちゃいましょう。」と。
まぁ、その銀歯は痛いのでとっととなんとかして欲しいし、
もうこうなったらなんでもいいや、と感覚も麻痺。
「いつでもOKですよ」なんていっていたら。
「今日、今、抜歯してくれる先生が時間があるけど、これからやりますか?」、と。
いきなりですか、2本ですか、、、、
抜歯自体初体験なんですけど・・・・
私「だいじょうぶです、、、おねがいします。。。。(半べそ)」
それからはあまり記憶がないのです・・・
何度もブスブス痛い麻酔を注射され、(上あごが特に・・・)
「麻酔しっかりやるので全く痛くない」と説明を受けてたけど、
わりと痛い(笑)。
最初に親知らずを砕いて抜歯したあと、縫合。ていうか、
この、縫ってるときの針が一番痛かったんだけど・・・!
思わず「イデ・・・」「イデ・・・」と声が出るも、先生カタコトの日本語で
「イタイ?イタイ スグ」って手を止めてくれないし、
私も半泣きでした。
抜歯自体が初体験なもので、ドイツだから痛いのか、日本でも痛いのかは
わからない。笑
そして縫合が終わって糸を切ったと思ったらそのまま2本目~~~。
ちょ、ちょっと1回ゆすぐなり、口閉じるなり、休ませて・・・・
バキっ、ウィーン、ゴゴゴガガガ・・・
自分の一部が折られて砕かれて引き抜かれる感覚がリアルすぎる。
さよなら、私の一部・・・
2本目の奥から2番目は、無いと困る歯なので、のちのち挿し歯、インプラントなど
なにかしら歯を作って入れなきゃならないのです。
しばらくは歯抜けのまんま。 とほほ。
2本の抜歯を終え、今日の処置は終了したのですが、ほかにも過去の
詰め物の下が虫歯になっている箇所の処置が4箇所ほど、
さらに反対側の親知らずも「バイキン入るから抜いちゃいましょう」とのこと。
これだけ抜いたらちょっとは小顔になるんじゃないかね?笑
保険の上限と相談しながら、ゆっくり数年かけて処置してくれるそうなので、
インプラントも検討しつつ、詰め物も全部セラミックに交換して、
日本に帰る頃には芸能人ばりの美しい歯で登場したいと思います。
乞うご期待! 笑
※脅かすわけではありませんが、私はかなり痛みには強いほうですので、
普通の人はもっと痛いと感じるでしょう、ドイツの抜歯。
処方箋で出してもらった痛み止め。数日はコレにお世話になります。