今回この地を探索した際に目に飛び込んできたの

が「重要伝統的建造物保存地区」赤沢地区でした。

最近はやりのぽつんと一軒家ではないですが、

どうしてこんなところに宿場町があって、それが

保存地区になっているんだろう、と興味をそそっ

てしまった訳です。

完全に下界と隔絶されており、車も離合出来ない

細道を辿っていくと・・・落石や車にぶつかった

と思われる鹿が道ばたに転がっていたりして、あ

の番組そのものの難路。引くにも引けません。

・・と突然視界が開け、昔のままの集落

の風景が飛び込んできました。

赤澤宿 江戸時代のころ日蓮宗本山の身延山

とその聖地七面山を結ぶ身延往還の宿場町と

して栄えていたところ、とのこと。往時は10

軒近い旅籠屋があったが、道路の普及で需要

が激減し、取り残されたような集落になって

しまったようです。保存されていることもあ

って風景はその当時のまま。ほとんど人に知

られることもなく佇んでいることに驚き。

唯一残る旅籠 江戸屋さん

赤澤宿は元々は幕府が認めた宿場町ではなく、

いわゆる民泊の発展形だそうです。

往時は100人以上を収容する能力があったとか。

こちらは現在も健在で高評価です。

旅籠を改造した清水屋さん、こたつに入って

お茶を楽しむことの出来るカフェです。集落

の中心にあり周りを見渡すことが出来ます。

今は休業中の旅籠 大阪屋さん。

旅籠にはこういう「まねき板」という札が

沢山飾られています。そこの人気の尺度を

示すものらしい。こういうの初めて見ました。

この街道を多くの参拝者が歩き、宿をとって

いた。保存に徹し、観光地化されていない。

当時そのまま、でも大事に維持されている、

というところにここの凄さを感じました。

集落に唯一ある蕎麦屋 武蔵屋

早川の歴史が書かれた小冊子を読み込んで

にわか勉強。その奥行きの深いこと。

時間ギリギリで「もう何もないよ」と帰されそ

うになりましたが、そこを何とか、と頼み込ん

でざるそばにありつく。何も飾り気は無いけれ

ど、これが旨かった。

 

世間から隔絶された世界。

しかし歴史は深く、身延山の信仰に深く関わっている。

車で1時間半でいける別世界を堪能しました。

気持ちのリセットには良いところかもしれません。

駐車場は狭いですが、人が少ないので何とかなり

そうです。ただ途中の難路はご注意を。

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