前回記しましたように蓼科はまだまだ仮初めの春

案の定、なごり雪の降る山荘を諦め、近場で早春

らしさを探すことにしました。

身延の街はまだ静けさに包まれておりました。

久遠寺のHP情報は五分咲き、ちらほら咲い

たとあり、週末としては寂しさを感じるほど。

あちこちに臨時駐車場の案内看板が立っていま

したが、「予告」とシールが貼られており花見

客はまだ訪れていませんでした。目に入る枝垂

れ桜を見ると、それは自分たちにとっては好都

合だったようです。

ドーンと鎮座する三門(1907年再建)日蓮聖人

による身延山開闢は1,274年。こんな山の中によ

く巨大なものを造ったものだといつ見ても感動し

ます。といって敷居が高い訳でもない、不思議な

親近感を覚えるところが京都の仏閣と違うところ

です。

三門をくぐった参拝者にいきなり試練を与える

「菩提梯」上が見えません。これを登るの??

もっとも、登れない人向けに男坂、女坂、さら

には車道など、きちんと整備はされています。

三門から本堂へと続く287段の石段。
登り切れば涅槃に達するという意味の梯は、
南無妙法蓮華経の7字になぞらえ、
7区画に分けられている。(久遠寺HP)

287段という数以上に過酷な階段です。

45度はあるでしょう。登り切ったものの

しばらく動けませんでした。途中で若い

カップルに抜かれ、悔しかったな・・

2009年に復元された五重塔 これがあると

お寺の風格が一気に増しますね。

境内は五分咲きどころか、今まさに満開と

いった樹が多く、それは見事なものでした。

樹齢400年ものの枝垂れ桜 名前は無いようですね。

ほら 綺麗に満開でしょう。先週の高温が

開花を早めたのでしょうか。

境内で門内商店街 甘養亭河喜さんの身延まんじゅう

を頬張ります。旨かったなあ

久遠寺の凄いところは、そのスケール、荘厳さ

はもちろんですが、土塀の類いは一切なく拝観

料なども一切求めず参拝客を迎え入れてくれる。

歴史に裏打ちされた懐の奥深さ、親しみやすさ

にあると感じました。

還暦を過ぎると、今まで感じなかったことを感じた

り、考えたりするものだと気付きます。こんな置物

にもほっこりしたりして。

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