愛のようだ/長嶋有
とてもシンプルな表紙
算数の図形のテキストかと見紛うような
ブックデザインは服部一成さん
グラフィックデザイナーの方だそうです
長嶋さん初の書き下ろし
「原稿料無しの書き下ろしよりも、連載して原稿料をもらってから出版して印税を貰う方が作家は得じゃないですか(笑)」
などという長嶋さん
長嶋さんの本音トークが聴けるインタビュー記事
文學界新人賞を受賞のデビュー作、「サイドカーに犬」も
第126回芥川賞受賞の「猛スピードで母は」も
「泣かない女はいない」も「祝福」も「パラレル」
読了本の一角に積んである
整理すればきっとまだある、、
記憶を遡って、またの機会に記録しよう
「カセットテープの残り分数を計算し
悩み抜いてオリジナル版の編集を続けていた」
そうそう、大事なやつはノーマルじゃなくてハイポジで
とか
90分だと伸びるから敢えて46分に編集とかね
「場の話題に合わせて音楽を切り替えることに喜びと戸惑いを同時に感じる
はしたない聴き方、という気がどこかでする」
「はしたない」この感覚!
実感を伴って共感できる
便利なことってノスタルジーがないと思う
「ハイチュウの包み紙は白くてすべすべしている」
あれ?そうだっけ?
自信がないので森永のサイト見てみた
森永製菓のハイチュウの歴史
「子供の頃、ニッキ飴を祖母にすすめられてオエっとなった。」
今でもわたしはオエっとなる
「昔のヒット曲の中の女って、よく『おどけて』るよな」
かろうじて分かるような、、
「九十年代の終わりにナンシー関が同様のことを、ある女性タレントに対し指摘していた」
ナンシー関さん、亡くなってもう20年になるのですね
「男がどんどんおじさんになっていくことは、たとえば靴下の形が古いとかダジャレをいうとか、さまざまに云々されるけど、女が古びていくことは、それほど細やかには言語化されない」
古びるってひどいなあ
「八十年代に「オバタリアン」でくくられたおばさん像も、イメージの更新がない」
今はオバタリアンどころか美魔女も差別用語と非難される恐れがあって
おいそれとは使えない
客室乗務員、とか俳優、とか男女を分けない言い方にも気を使うよね
「少し前に、なんだか付き合い続けることができず、こちらから別れを切り出して別れた女が、おどける女だった。『おーっと』『おいおい』とツッコミの前置きを入れるのが、いつもうっすら恥ずかしかった」
おどける男もいるよね
「ある種の女は、からかうことは異性への親しみの表現だと思っている。からかいは、相手が明らかにそれを望んでいるときか、そうでなければ、からかうことで相手にむしろ立つ瀬が生じるときの助けとしてのみするべきだ。」
からかいのTPO
「女の前で女を褒めてはいけない」
女子アナとかグラビアタレントとか女優とか
お酒のコマーシャルに出ている美人
そうじゃない
『そこにはいない』美人を褒めてはいけないのだ」
そこにはいない人の悪口を言うのは品がない
いない人の話題はむずかしい
「駐車がうまく、誰でもすぐできるとつるんとした顔で言い放つのは、アフィリエイトとかNISAとか加圧式トレーニングとか、
効率的に生きることを口にするようなニヤニヤした連中ばかり」
武装だと思う
「万華鏡を分解して、中身にガッカリした、みたいなことを言うな」
「万華鏡はただ喜んで回すんだ、それでみえていたことだけが本当のことだよ」
だね
「ずっと斜に構えて生きてきて、気づいたら、大事な人に大事な言葉を言いそびれて、そしてこれからずっと、言いそびれたままだ」
「これからもずっと」じゃなくて
「これからずっと」
なんかいい
「『もう手遅れだって思い切り気付かされた』の?」
辛いね、の方がいいな
すきにツッコんでみた
ファンです
あしからず


