命について考える3月11日を過ぎ、
今朝、哀しいニュースを目にした。
思えば、かつて読んだ『ぼくは12歳』の著書も、13歳の誕生日を待たずして大空に身を投げたのだった。
中学生の頃の私は、それを読んでもどうして彼が自ら旅に出ることを選んだのかは分からなかった。
理由は、本人にしか分からないのだろう。
誰が何を言っても、なぜその選択をしたのかは、本人にしか分からない。周囲の考えは最後まで推測、憶測に過ぎない。本人の手の中にのみ答えはある。それは、ある部分では救いでもあるだろう。
それでも、子を持つ親としては、
その「答え」をある日突然突きつけられたらと想像するだけで、身がよじれるほど辛く、恐ろしい。
私は、ムスメのなにかを見落としていないだろうか、
彼女の中にある不安や悲しみを、見落としてはいないだろうか。
どこにもやり場のない気持ちを、たとえようのない気持ちを、
どこかに持っているとしたら、それに気づいてやれるだろうか。
***
「みやぴん」
「なあに?」
「みやぴんは、死んでしまいたいと思ったこと、ある?」
「ううん。ないよ」
「もし、もしもね、そんな風に思うことがあったらね、どんなことでもね、かあちゃんに話してね。一人で考えたり、やってみようって思ったりしないでね」
「うん」
「みやぴん。どんなことがあっても、必ず、必ず、かあちゃんのところに帰ってくるんだよ」
「うん。大丈夫だよ〜^^」
力いっぱい抱きしめたら、笑って逃げて行った。
いつもはぎゅーってして欲しいって要求されるのに。苦笑
***
もしムスメに「消えてなくなりたい」と思うことがあったとき、私に何ができてもできなくても、私のところに帰ってきてくれる親でありたい。
そのためにも、私は私の人生を大切にして、生きてゆかねばね。