昨日、3月22日放送のカンブリア宮殿を見ました。
日本マクドナルドCEO原田泳幸さんが出演されていました。
原田さんはアップル(コンピュータ)の日本法人社長で業績回復を成し遂げた手腕を買われ、日本マクドナルド社長にヘッドハンティングされたのです。
マック(アップル)からマック(マクドナルド)へと全くの異業種から飲食業へ来られたのです。
原田さんのものの考え方やビジョンはすばらしく、共感でき、大変勉強になりました。
さて、原田さん就任当時のマクドナルドはハンバーガー半額などの激安路線から業績低迷し赤字に転落していました。
門外漢が取った戦略とは
①まずはおいしくする
マクドナルドのおいしさ、便利さ、清潔さの基本を回復させた。
作り置きをやめ、注文を受けて約30秒でハンバーガーができる設備・体制に変え、できたてのおいしい商品を提供した。
②値段を上げる
●一部のメニューを激安(100円マック)にし、おいしくなったマクドナルドを体験してもらう、お客様を呼び戻す
●高付加価値商品の投入
③メニュー価格の値上げ
おいしいとお客さんが感じお客さんの期待値を上回ったことを確認して、値段を上げた。
つまり、価値を上げて、値段を上げた。
8年間で6回の値上げをした。
④店舗の改革
●不採算店・将来性のない店舗の閉鎖
●直営店70%、FC店30% → 直営店をFC店に売却し、FC店を70%に
●新型デザイン店舗の導入(憩いの空間を演出する店舗内装など)
⑤クルーの人材育成
やらされ感はなく、自己実現のため自ら行う環境
ある店舗では、1秒でも早くしたいと素早い作業効率を追求し、生き生きと働いてられる姿が紹介されていました。
まず基本、基礎力をしっかり回復してから、新しいことを実行された。
お得感、おいしさ、スピード、利便性を向上させたとのこと。
改革の成功に大事なカギは、業績だと言われる。
業績が伴わないといくら正しい、いい戦略であってもだめ。
すばらしいビジョンと戦略と実行力です。
マクドナルドは株主側から絶賛される会社でしょう。
マクドナルドのホームページでは次のように記載されています。
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優れた人材。企業信頼。社会貢献。どれも、マクドナルドがつくりたいものです。
クイックサービスレストランとしての最高の店舗体験の提供により、お客様にとって「お気に入りの食事の場とスタイルであり続けること」をミッションとします。
そしてQSC&V(Quality品質,Serviceサービス,Cleanliness清潔さ,Value価値)をレストラン・ビジネスの理念としそのミッションを達成します。
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片や、モスバーガーはどうでしょうか。
モスバーガーのホームページを見ますと次のように記載されています。
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当社は、「食を通じて人を幸せにすること」を企業目標とし、「おいしさ、安全、健康」にこだわった商品を「真心と笑顔のサービス」とともに提供することに一貫して取り組んできました。
さて現在、社会は企業に安心・安全を求めており、企業のブランド価値が非常に厳しく評価されています。
そのような中で私どもは、当初より掲げてきた理念をさらに高めるためのブランディング活動を行っております。
具体的には3つの基本価値-「商品品質」「サービス品質」「店舗品質」の更なる向上です。
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私は、モスバーガーのハンバーガーはおいしい(30秒たらずで作るハンバーガーとは根本的に異なる)し、店の雰囲気もいいし、値段と価値も見合っていると思っています。
マクドナルドは手軽に食べれ、店舗数も多く近くにあって便利だから利用しているのです。
私が両店に求めるものは違うのです。
マクドナルドとモスバーガーではポジショニング、ターゲット、戦略が異なると思うのです。
小さな会社は、マクドナルドのビジョンはよくとも戦略をマネしてもうまくいかないと思います。
私は、マクドナルドを利用していますので、決して批判するわけではないですが、品質、価値という点はどうかな?労働環境(過重労働など)はどうかな?と思います。
しかし、CEOのビジョンがすばらしいので、従業員満足度アップ、顧客満足度アップ、社会貢献をさらに推し進めてくれるものと信じ、応援しています。
それが社会的使命を担う大企業のあるべき姿だと思うのです。