■今回のネパールでの氷河崩落事故についてですが、これは以前から言われていました。

ネパール近くと思われる氷河(ヨーロッパ行きの機内から撮影)

 

 以前とは、もう20年くらい前からです。

 

 朝日新聞上で、ツラギ氷河の2007(当時12月25日号)の氷河湖の写真と、同じアングルの30年前の同じ氷河湖の写真の2枚を比較してある記事が出たのですね。

 

 2007年の氷河湖が30年前と比べると、3倍程に広がっているのですよね。つまり、氷河が溶けて、湖が広がっているということで、温暖化が原因ではと投げかけてありました。

 

 その2日後、今度はNHKでイムジャ氷河(1956年と2006年)の比較が放送されました。明らかに、氷河が後退しているのです、というか、無くなっているのですね。

 

 この時は、どちらも麓の村や町に大災害を及ぼしかねない!と訴えていたかと思います。

 

 

■そして、今回、20年後の今回、大規模な災害として現実となりました。最悪の場合、5000人以上の方々が町もろともに亡くなられたということになります。

 

 これは、地球からの最後通牒ではないかと、私は思ったことでした。どこかの国の遠い出来事と処理してはいけないと思います。

 

 今夏、日本はもとより、ヨーロッパでは43度超えの熱波が襲来し、ドナウ川は水位が低下し、原発がストップして、さらに悪循環という感じになっています。

 

■朝日(20260903)に、ネパールの外相がこう言っています。

 

ネパールは温室効果ガスをほとんど排出していない(CО2の排出量は世界の0.05%にすぎない)のにもかかわらず、「地球規模の危機に対して極めて大きな代償を払っている」と主張。主要排出国の中国、米国、インドを名指しし、ネパールのような脆弱な国に補償する「歴史的責任がある」と強調した。

 私は、この3カ国以外にも、例えば日本、責任があると思いますね。エネルギーがほぼ0なのに、世界から買いまくって、無駄遣いをしています。節約なんて、ありえない国に変身してしまっています、いつの間にか!

 

 熊日(20260903)に、政府広報として、「全てのご家庭の7~9月の電気・ガス代を引き下げています。」というではありませんか。

 

 この国は、何もわかっていないと思います。高学歴の政府要人だろうに、なぜ、根本的なところがわからないのか、私は不思議でなりません。「ドンドン使ってください!」と言っているのと同じなわけです。しかも、これは政府要人のポケットマネーでははなくして「税金」です。軍事費(特に外国に輸出する武器代金から差し引くというのであればまだ理解できますが)からではなくして、ツケはこれからの若い世代へと転嫁されるのを、若い人たちは理解しているのでしょうか。

 

 ヨーロッパでは、今から20年位前から、将来の飲水が心配されていました。つまり、氷河の融解水が飲水となっているわけですが、あまりにも溶解速度が早く、近い将来、飲水の争奪戦になると言われておりました。

 

地球からの最後通牒ではないでしょうか。

 

 最近、亡くなられたモリタクさんが『身辺整理』という著書の中で、『資本論』を書いたマルクスの言葉を「あとがき」で紹介されていました。マルクス曰く、

 

 資本主義の限界 4つの視点

1)許容できないほどの格差社会になる

2)地球環境が破壊される

3)少子化が止まらなくなる

4)ブルシット・ジョブ(どうでもいい仕事)ばかりになって、人々が生き甲斐を見出せなくなる

 

 この視点、あたっていないでしょうか。1はネパール外相のセリフにもあるし、先進国での貧富の差、2はネパールや日本での大雨などの土砂災害、台風だらけ、熱波・・・・、3は先進国で邁進中、4はAIの脅威、マルクスの最後通牒ともとれます。

 

■皆で、社会を変えていかないと、たいへんなことになってしまうのではないでしょうか。