赤紙 vs 白紙

 

1)「統制下 大和建造の一翼」(西日本新聞20250331)

 

■小見出しはこうです。「あらゆる資源 軍需産業に」

 

 戦艦大和の建造秘話が紹介されています。

 

 世界最大級の戦艦なのですが、記事にはないのですが、時代は「空母」へと進む中、なぜ日本が戦艦にこだわったのかという議論は横たわっています。

 

 記事では、その建造に関する詳細な内容となっています。次のような言葉が意味深です。

 

 軍からの唐津鐵工所に届いた注意書き

「本契約ニ関シ軍事上ノ秘密ヲ厳守」

 

 将校かあの伝達

「入ってもよいが、二度と出られないと覚悟すべし」

 

2)徴兵の赤紙 vs 軍需工場労働の白紙

 

■赤紙は当然知っていましたが、「白紙」があろうとは知りも知りませんでした。

 

 まるで紅白歌合戦というか、運動会というか、源平合戦というか、こんなのがあったのですね。

 

 今更ながらに知り、びっくりしたことでした。

 

 この記事では、統制下において、企業活動は戦争にはなったものの、近代化が促進され、戦後に大きな好影響を及ぼしたというものです。

 

3)「米スパイ 狙われた町工場」

 

■関連記事が別の箇所に収められていて、小見出しとして、つぎのようなものも踊っていました。

 

「品質維持に責任、軍の要請拒否も」「今に続くエンジニアの矜持」

 

 当時からの流れを組む企業は、「ニッチ(隙間)、大型、高精度」という原点を持って活動に取り組んでいるとありました。

 

 唐津プレシジョン(改名)、久光製薬の例が出されていました。後者は、サロンパスの原料となる生ゴムの調達が戦争で行き詰まり、その代わりにどうしたかというような内容となっておりました。

 

4)戦後80年

 

■いろいろな意味で、戦争とは切っても切れない現代文明というか、現代社会、今一度、その光と影を見ていく必要がありそうです!