「細川キリシタン群像」



■これは連載で、稲葉博士が執筆されているのですが、毎回、古文書を解き明かし、教科書では到底知り得ない内容を紹介してもらっています。

 当時の歴史が生き返ってきます。

 さらには、そのすぐ下に、現地(島原)の関連情報も紹介してあって、興味をそそられ、フェリーで渡らねばと思わせてくれる内容です。

 実に面白いし、参考になります。

 例えば、次の如く(20240320)。

「寛永15年2月27日の日暮れ、原城本丸一番乗りを果たした細川軍のうちに、70歳過ぎの一人の老兵がいた、彼は同日午後に原城三の丸の浜手の門から城内に乗り込んで二の丸まで行き、そこから海際に降りて進み、夕刻、本丸内に這い上がったのだ。・・・・」

「松野半斎がたどり着いたとされる本丸跡の発掘調査では、キリシタンの遺物が数多く出土した。中でも、鉛制の十字架は火縄銃の縦断を溶かして作られたと考えられる。遺物は人骨とともに出土する傾向があり、・・・」

 こんな具合です。歴史が蘇ってきます。