古代文字から半導体へと



■20240323の熊日コラム「新生面」では、今、開催中の「文字が語る 古代のくまもと」展が紹介されています。

 くまもと文学・歴史館で開催されているものです。

 それによると、古代合志市では、木簡が流通していて、そこには税金たる品物の荷札として盛んに文字が利用されていたということです。

 そして、昨今の半導体産業の誘致、何やら「記録」という点では、似たような構図なのかもしれませんね。

 古代人は木簡に記録を認め、現代人は半導体を元とする記憶媒体に記録するという対比が面白いなーと感じた次第でした。

 記事では、鉄との関係を中心に描かれていたのですが、むしろ私は「記録」ということに、焦点を当ててみたことでした。


■ここからは別件ですが、20240321の熊日に「古代肥後の文字 伝わる息遣い」という記事があります。

 前々からきになっていた大刀の対比がしてありましたので、それをここに抜粋します。

「江田船山古墳から出土した5世紀末の鉄刀”銀象嵌銘大刀”は、被葬者とされる地方豪族ムリテが渡来人に銘文を記させている。ヤマト王権の首長だったワカタケル大王とのつながりを明示し、自らの支配権拡充を目指していたことが分かる。同じ時期の埼玉古墳群稲荷山古墳から出土した銘文鉄剣からも地方豪族とワカタケル大王の関係がわかり、当時ヤマト王権が東西に及んでいたことがうががえる。」


 いい勉強になりました。