なぜ「japan as no.1」から落ち込んでしまったのか!



■今、熊本県北はTSMCの進出で、話題沸騰中です。新聞各紙の論調を
まとめると、こんな感じにまとめられるかと思います。

 考えてみると、私が大卒、就職した頃の日本は、表題の通り、言われていました。

 その1980年代の花満開の時代から、なぜこうも落ちぶれてしまったのか、
「半導体」といえば、東芝・ソニー・富士通・シャープ等々ではなかったのか、

 まずは、日米貿易摩擦です。

 これが大きな転換点でした。これにより、日本は「出る杭を打たれてしまった」わけです。


 ものづくり大国、日本は半導体の設計、製造、販売までを全てやっていました。

 貿易摩擦の中で、台頭しつつあった台湾は、「受託製造」を中心にしたわけです。

 日の丸産業は、貿易摩擦により、この台湾に下請けとして半導体製造を任せたわけです。

■2000年代に入り、半導体産業は分業が主流になっていきました。つまり、製造と設計というわけです。

 二刀流を選んだ日本は、この潮流に乗り遅れ、2000年代後半には、米国でアップルなどのiphone、韓国のサムスン、台湾のTSMCと全てに追い越され、ガラパゴス携帯が主流で、後釜を食らうことになり、それが現在も続いているということなのです。

 そして、現在、日中関係の悪化から、「自前」半導体の必要性に迫られ。台湾の半導体産業がやってきたという流れになっているとのことです。

 この流れを体験してきた60代にとっては、悲しい出来事になりますね。

 私は1980年、20歳の年に欧州へと旅たったわけですが、当時のヨーロッパは、ここは日本かというような勢いだったことを思い出します。

 例えばローマ、カワサキやスズキを冠としたバイク産業、ソニー、ナショナル(現パナソニック)などの家電産業だらけだったのを、今でも思い出します。いい時代だったのでしょう。

 日本が一番元気のよかった時代ですね。

 そして今や、コロナ禍においては、マスクさえ自前でできなという体たらくでした。こんな日本に誰がした!という感じになってしまいますね。

 

 日本は復活できるのでしょうか。