「横井小楠という人物」



■朝日(20230730)「日曜に想う」というコーナーでは、郷土の横井小楠が大きく取り上げられています。なぜ、本県では、加藤氏や細川氏は取り上げられても、横井氏はとりあげられないのでしょうか、不思議でなりません。

 トップではないからでしょうか。私が思うには、権力に逆らう人だったからではないかと、考えているところです。

 記事内で、勝海舟はこう述べたと、紹介されていました。

「おれは、今までに天下で恐ろしいものを二人見た。それは、横井小楠と西郷南洲だ」
「その思想の高調子な事は、おれなどは、とても梯子を掛けても、及ばぬ」

 横井は参勤交代の廃止、小政府へと舵を切る論者だったようで、常に日本一国にとどまらず世界的視野で物事を考えていたという。

 福井や明治政府を追われた横井は、61歳で暗殺されました。自分の年と比べてしまいます。もっと、熊本県では、この横井の考えをしっかりと伝えていく必要があるように思うのですが、今となっては、道徳で扱うこともままならず、消え去っていくのみなのでしょうか。