ザ・キー

 

■朝日新聞(20230305)に、このような見出しのグローブ記事があります。

 読んでびっくりです。映画が現実になっているという印象を受けました。

 クレイグ版ボンド映画では、主役の所在を知るため、上司がボンドの腕にチップを
埋め込むシーンがあったのですが、これがもはや50万人もやっていると知っては、
びっくり仰天でした。


 ドイツを中心に行われているようで、この埋め込んだチップで何ができるかというと、

1)家のドアや車のエンジンキーの代わり
2)クレジットカードの代わり
3)PCのパスワードの代わり
4)手ぶらで移動可能!

 何より、障碍者の可能性が広がっているということでもありました。

■鍵の歴史にも触れられています。

 古代ローマでは、鍵を指につけていたらしく、伴侶が見つかると、この鍵の指輪を上げていたそうです。これが結婚指輪の由来だそうな。

 この流れで、鍵は偉大な権限の委譲という意味があるそうです。

 日本では、江戸時代に武器を作る必要がなくなった鍛冶職人がカギや錠前を作って仕事を続けていったそうです。

 面白いですね。

■自分は自分か?

 面白い問ですよね。これは識別と認証です。

 暗証番号はなぜ4桁か、たったの1万通りしかないわけで、順番に試していけば、いつか当たりますよね。

 最初に作った方の奥さんが6桁は覚えられなかったからと、記事に書いてありました。

 そうなんだーと、思ったことでした。

 そして、銀行でのATMからの他人による盗難、これをどう防ぐかが、懸案だったそうです。

 そこで導き出されたのが、ワンタイムパスワードだそうです。

 スマホとの連携で、時間内に「秘密鍵」(番号)を打たないと、本人認証が進まず、引き下ろせないというわけです。

 ずっと昔の村落共同体なら、自分が自分であると、誰でもわかったのですが、ネット空間では見ず知らずの人ばかりで、自分が自分とどうやって証明するのかというのが、第一の問題だというわけです。

 あの手この手で、本人認証がなされていますよね。

 パスワード3回失敗したら、閉鎖されるとかですね。