■熊本日日新聞 2021年4月10日(土) 「原発・・・」
■いよいよ原発事故で出た放射能汚染処理水を海洋放出へと舵を切ったというニュースです。しかも読んでびっくりしたのは、これまでも国内外の原発では、同種の水を海に流していたというのです。初めて知ったことでした。
ただ、この問題は、この汚染水がデブリに直接触れた水だから、放射能の汚染が高いという問題なのだそうです。
■これまでの経緯を考えてみます。1973年位でしたか、オイルショックが起きました。これにより、日本は原発へ大きく舵を切るわけです。つまり、石油が0の日本にとって、エネルギーは死活問題なのですね。それで、二酸化炭素を出さないことから「クリーン」というお墨付きをもってして(温暖化問題も後押しして)、原発依存度40%を越していたわけです。
だから、「余った」電気を生かすため、24時間営業のテレビ局やコンビニが発展していったとい経緯もあるわけです。原発は一度稼働すると、「かっぱえびせん」となります。つまり、止められない、停まらないとなるわけです。停めるにも、時間を要するわけです。
「食べ残してまでも食料輸入する日本」というキャッチフレーズがありましたが、エネルギーに関しても同様ですね。「無駄遣いしてまでもウラン輸入する日本」となりますね。
■太陽光発電が今、いたるところに設置されています。個人や企業などです。ドイツには比べ物にならないのですが(川沿いは太陽光パネルばかり)、かなりの量です。それでも、太陽光はエネルギーに微々たるものしかならないのですね。これに、風力だとか、波力だとか、地熱とかの自然エネルギーが加わって、一人前になるわけです。
■原発は当初からゴミをどうするかという問題が横たわっていたわけで、地震前から見切り発車ということだったと思います。この見切り発車の怖さのつけが回ってきているのではないでしょうかね。日本はどこへ進もうとしているのでしょうか。気がかりですね。