■全紙 2021年1月1日(金) 各紙のトピック

 

<<<   共通広告より    >>>
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■渋沢栄一氏の顔写真が大写しで2枚登場です。

 広告主は、「事業構想大学院大学」という堅苦しい大学で、
初めて知った学名です。

 2024年の新札(1万円)に登場ということで、2面白黒です。

 もし、道徳の教科書に取り上げてあるとしたら、授業冒頭
の資料として使えるのではないでしょうか。


■小学館のキャッチコピーが泣かせます。

「こどもはみんな、何かの探偵だ。
探したい。見つけたい。本当のことが、知りたい。
こどもはいつでも、何かの探偵だ。
宇宙の秘密。大昔のこと。いのちの謎。
解き明かしたいなら、本の中へ、探究に出かけよう。
世界はいつも、大きな難事件だ。
知りたい想いがある人にだけ、世界は、そっと、
真相を打ち明けてくれるよ。」

 まさしくそのとおりで、これに相対するのが「スマホで
検索」というパターンですね。

 私は、このアナログこそが、世界を広げてくれると
思い続ける者です。


■積水ハウスの言葉もいいですね。

「おめでとうの言葉から
おめでとう その言葉にある めでる とは
愛でること 喜ぶこと 祝福すること

ありがとう  (以下略)


■新潮社の『スマホ脳』の広告

 これ、行けています。私も今の子どもたち、「タブレット
脳」になるのではないかと、危惧している者です。

 著者は、こう言っているのだそうです。

「私たちを取り巻く環境と、人間の進化の結果が合っていない
ことが、私たちの心に影響を及ぼしているのだ」

 結論から言うと、こうなるのではないかというのです。

「”心の病”、集中力低下、記憶力減退等々。
SNSを使っている時間が長い人のほうが孤独を感じている、
という研究結果も出ています。多くの人とつながっている
はずなのに、かえって孤立を感じたり、自信を失ったりして
いるというのです。」

「便利な道具に脳をハッキングされるのではなく、私たちが
道具を便利に使いこなす。」

 この冬休みの課題図書となりましたね。もうすでに、
ハッキングされている子がたくさんいるのではないでしょうか。

 発達障害、うつ病との関連性もいろいろなところで発表
されていますよね。我々を始め、文科省や国は一体、どんな
子どもに育てようとしているのでしょうか。





<<<   朝日新聞    >>>
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■「ヤバイ飯 世界のリアル」

 テレビ東京で話題の番組だそうです。不法難民、少女兵で娼婦、
マフィア、カルト教団等々の危ない場所での取材について書いて
あります。

 最後にプロデューサー氏、曰く

「取材は搾取であり暴力です。プライバシーに立ち入り、エンタメ
にして飯の種にする。視聴者も、ヤバいという露悪的な気持ちで
見てもらっていい。見終わった時、ヤバすぎて鬼みたいに映って
いた人が、本当はヤバくない一人の人間に思えたら、自分や世界
のあり方が変わって見えるかも。それなら本望です。」

 私は、テレビは食事時のニュースしか一切見ないので、この
番組がどんなのかは知らないのですが、この氏の発言は言い得て妙
でした。


■「コトバと時間」

 これは読み応えがありますよ。コトバとは何なのか、小見出しを
見てみましょう。

「世代超えた 知の蓄積 可能に」「人とともに旅する相棒」
「言葉はウイルス 人間の意思を離れて」

 まずは時の経過を我々とは違った流れで見る先住民が紹介されて
います。つまり、

 未来は自分の背後からやってきて、過去は目の前から遠ざかって
いくという見方です。

 我々は逆ですよね。遠い方からやってきて、背後に過去は
なっていくというパターンです。

 この時間の捉え方一つ、言葉で成り立っているというわけです。

「時は金なり」は、資本主義世界の言葉だと。

 一方で、テネットという映画も上映されたように、コロナで
「時を戻そう」という言葉、現在と未来を結ぶのが言葉だと。

 ホットコーヒーを例にとり、実物は最後は蒸発して無くなるが、
イメージはなくならない、思い浮かべられる、つまり、残るのは
言葉だと。

 その言葉をどう残すのか、デジタルvsアナログ、デジタル
といっても、0か1かをCDに残すとなると、これまたアナログ
ではないかというわけです。

 一方で、SNS等々は、言葉によって、他人にいいように
解釈され、より広がっていき、ウイルスは交通網で、言葉は
情報網であると。制御できなくなっていく。

 その連載が始まるようです。記者は最後にこうまとめます。

「人もいつか朽ちる。その日まで時間を旅する。言葉はいつも
隣にいて、節目には手を貸してくれる。言葉は道具でも武器で
もない。時間旅行の相棒だ。」

 楽しくなりそうです。実に、哲学的です。


■「音楽はどこまで届く」

 これはさらに哲学的です。対談形式の記事ですが、私の力
ではまとめきれないので、お読みいただくのが一番かと思い
ます。

 いろいろな方面に話題が飛び、一つ一つが「ウーン」と
唸らないと読めない記事ですね。

 やはりデザイナー(ミュージシャン)の脳内はすごいものが
あると実感させられたことでした。


■「共生のSDGs 明日もこの星で」

 これは年末から始まった連載で、今回は5回目です。

 見出しは「コロナ下 ベネチアは澄んだ」というもので、
ベネチア以外でも、世界各地で、コロナ禍により、水質や
空気がきれいになったと持ちきりでした。

 それを裏付ける資料が記事として登場です。曰く、

「新たな地質年代に入ったとして、”人新世”とも呼ばれる」

 結局、人が活動をやめない限り、地球環境は変わらない
証拠になったというわけです。

 その裏返しとして、物凄い災害が襲ってくるというわけです。

 かといって、皆、自動車から自転車へと命令でもされない
限り、生活スタイルを変えないですよね、私的に言えば、
人類の自業自得ではないでしょうか。



<<<   熊本日日新聞    >>>
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■「山津波 教訓残す」

 この山津波という言葉自体、死語ではないでしょうか。

 小天東小学校区で、1957年(私の生まれる3年前)に起きた
山津波で犠牲になった人々の慰霊を行ったという記事です。

 実は、花園小学校も昭和初期でしたか、郷土本に小6が数人
犠牲になったという下りがあります。

 今なら、土砂崩れという表現ではないでしょうかね?

「災害は忘れた頃にやってくる」、肝に銘じたいものですね。


■「菊池一族初期の館跡か」

 これはイメージ図が完璧ですね。素晴らしいです、よく
わかります。

 実に立体的というか、現地取材に行くとすれば、完璧に跡
が追跡できます。

 内容もすごいと思うのですが、私は、この表現方法に参り
ました!

 菊池市内の教職員は教材研究して、郷土の誇りにすべき
だと思います。


■「ご存じ? 熊本城」

 これは連載で、今回が11回目となっています。見出しはこうです。

「殿様の祝膳 縁起良く豪華」「江戸時代の年末年始マニュアル本」

とあります。つまり、江戸時代の細川氏の生活ぶりが描かれて
います。地域史として使えますね。

 その一方で、これだけ取り上げると偏りますので、民衆史が
ほしいということになりますよね。


■県知事と市長との聞き取り記事

 私は熊本市のウェブでハザードマップが見られるとは知りませ
んでした。

「統合型ハザードマップ」というものらしく、以下のページです。

http://www.hazard1.kumamoto-city.jp/

 我が家にはずっと以前配布されたものを食卓に貼っているので
すが、もう型番?が古いのでしょうかね。

 今一度、見直して、心したいと思ったことでした。

 その他、両氏の考えがたくさん紹介されております。



<<<   読売新聞    >>>
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■「中国 千人計画に日本人」

「千人計画」とは、中国による人材招致プロジェクトだそうです。

 この1000人の中に、日本人が44人入っていたというものです。

 文科省より助成金を受けながら、中国サイトが提供する金額が
膨大だったという理由らしいです。

 中国軍に関与する研究もあったようです。

 そのメンバーというのが、元日本学術会議員が5人いたという
ことです。

 現総理大臣のこだわりもこの辺にあったのかもしれませんね。


<<<   毎日新聞    >>>
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■「2021 ニューノーマル コロナと暮らし」

 別冊特集です。「一歩先の毎日へ」ということで、いろいろな
方が紹介されています。

 その中で、最近よく言われる「ワーケーション」、これ、私も
やってみたいと思いますね。

 仕事(ワーク)と休暇(バケーション)の組み合わせです。
こんな働き方に憧れますね。

 見出しを追ってみましょう。

「PC開けばジム」「進む指先図書館」「ライブは個室で」

 最後は私も年末、サラ・ブライトマンのロンドン・クリスマス
コンサートを自宅で妻と見ていました。最高でしたよ。



<<<   産経新聞    >>>
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■「前を向いて」

 上記と同じような記事が載せてありました。見出しを追います。

・「行けない場所でもオンライン授業」
・「仮想スタジアム ライブを重視」
・「オフィス 密避け 健康 衛生に配慮」
・「マンション 仕事場になる」

 おおよそ検討がつくかと思いますので、詳細は避けますね。

 そして、「SDGs 知るから動く」

 これは以前の環境教育でも言われたことですね。知識偏重で
それでその後、どうするのだというものです。

 結局、教育では強制力がないのですよね。

 大人だってそうです。自動車から自転車へなんて言っても、
だれも実践できないですよね。

 ここですよね。「言うは易し、行うは難し」です。

 そうやすやすと生活スタイルを変えられるほど、人間は
軟ではない?

 結局、「生きる」か「死ぬ」かの二者択一を迫られるまで
人間は変わらないのではないでしょうかね?

 ここで登場されている方々がどれだけエコ的かという問題
もあると思うのですよね(もちろん、エコだけではないですよ、
例えばの話です)。


■「民主主義が消えてゆく」

 これは重い、読み応えのある記事ですよ。

 総論はソロモン諸島で、FBが遮断され、中国や北朝鮮、
イランに追随するものであり、民主主義が危ないということです。

 民主主義的国家は87カ国で、非民主は92カ国で、21世紀に
入って初めて非民主が上回ったということです。

 中国は「グレート・ファイアウォール」(ネット版万里の
長城)システムを稼働しており、SNSを遮断していて、
それを島嶼国家に範囲を広げているというのです。

 台湾・米国と関係のある国家は、次の5つに絞られてきたよう
です。

・パラオ ・ナウル ・マーシャル諸島 ・パプアニューギニア
・ツバル 

 他の諸島はすべて、中国よりだそうです。

 この一帯も、今後、米国大統領が変わり、どうなっていくの
でしょうかね?


■「話の肖像画」

 これは連載みたいで、第1回目の今回は、郷ひろみ氏です。

「変わらない」とファンから言われているようですが、本人は、
「変わり続けないと、変わらないようには見えない」とのこと、
さすがですね。

 人生において、「楽しい」「辛い」の2つがあったら後者を
選ぶとのことです。

 やはり違いますよね。「これでいい」と思った瞬間、成長が
止まる、だから、そう思った瞬間はないと断言されます。

 人生観を学ばねばなりませんね。


■「縁 災害が結んだ、私たち」

 連載になるようで、第1回目はこんな見出しです。

「つながっているよ。漁師の街に伝える」ということで、渡辺謙
氏登場です。

 気仙沼で、渡辺氏はカフェを経営されているのだとか。

 その「縁」はというと、被災後にとある男性がカフェを開きたい
と渡辺氏にスケッチを見せてくれたのだとか。

 氏はそれをそのまま受け入れ、カフェを立ち上げられたという
話です。

 氏曰く、
「支援、支えるというよりも、ともにあること。向き合うと
相手も疲れちゃう。向き合うよりも、そばにいる方が、安心するし、
支えになるような気がする。」

 私も10年を迎える、東北の地に年末、立ってきました。防災
教育を私の最後の授業と考えているところです。



<<<   西日本新聞    >>>
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■「九州しょうゆ王国」

 別冊特集で、全面、醤油や発酵です。家庭科専門の教師には
願ってもない記事ではないでしょうか。



■「仮面ライダー50年」

 私が小6の頃のドラマですので、私はどちらかというと、
冷めてはおりましたが、世代といえば世代でしょう。

 ライダースナックに目がありませんでした、カードではなく!

 そのライダーの最後に曰く、

「昭和の勢いは再現できないが、今しか作れないものを、と
考えたのが平成。過去の作品と同じことはやらないというのが
ルールだった」

 この考え、重要ですよね。マンネリ化打破が最重要課題という
ところでしょうかね。


■「鶏ふん アサリ肥やす」

 これは面白いです。鶏糞を発酵腐熱させたブロック型肥料を
海底に設置し、そこからリンや窒素が溶け出し、植物プランクトン
が増殖し、ひいてはアサリが成長するという循環です。

 ブロックは直径25cm、高さ25cmの円柱形、2021年から玉名市で
実験を始めるということでした。

 水産業の工夫として、この記事、使えそうです。


■「感染症が歴史変えた」

 これはいわゆる、ペストがルネサンスを、コレラが上下水道
の整備へとつながっていったわけです。

 それらの歴史が図解してあります。ここは、私のyoutubeを
見てもらった方が早いかなと思います。

https://youtu.be/J96LVtif1oU(感染症で社会が変わる!)


■「コロナ わたし 今物語2021」

 これはこれから楽しめそう、と正直、思いました。

 コロナで転職し、全てをネットにてという方の紹介です。

 コロナでリモート、転職もネットで、家探し(移住)も
ネットで、お陰で家族の触れ合いができるようになったと
いうものです。

 こんな方の紹介なのでしょうかね。興味津々です。



<<<   日本経済新聞    >>>
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■最初から言っておきます。デジタルに興味がある方は、日経
をとるべし!!です。

 毎年、とても興味のある記事があります。全面、デジタル
というくらいです!!

 ただし、通常記事より字面が小さいので、・・・・・。


■「DXを拓く」

 DXとは、デジタルトランスフォーメーションの略です。

 見出しを追います。

・「アバターが接客 渋谷も就活もバーチャルで」
・「クラウドやeスポーツ 増えるゲームの選択肢」
・「車と会話 要望に応える」
・「家電メーカー ? 米IT大手 賢い家 声が家事の合図」
・「データが価値創る」
・「社会ニーズいち早く」

■「聖徳太子 和 の願い今に」

 いろいろな伝説が語り継がれていて、どこまで本当なのか、
というのが今でも議論されている太子ですが、ここでは、
ゆかりの地を探る、観光的な記事です。

 最後は「和」が重要だということに収まりました。歴史の
課題として、記事を与えるのもいいのではないでしょうか。
中学生以上ですがね。


■「新しい一歩 今こそ」

 今までも紹介してきた、新しい生き方、働き方の若者を
紹介してあります。私も若かったらなーと思わないでもない
ですが、こんな勇気はなかっただろうなーと思います。

 土台、公務員をやっているくらいですからね。

 これからの若者に読んでほしい記事です。

「フィットネスアプリ作り学生起業」
「キッチンカーに夢託す」
「デジタル学び地方在住」


■「東日本大震災10年」

 ここは読み応えがありますね。私も今、最後の授業として
視野に入ってきていますので、ここは教材化のネタとなって
きそうです。

・「インフラ復旧にメド」ーー果たして、防潮堤に頼り、元の
場所へと住んでいる方々が多いのですが、大丈夫でしょうか。

・「育てる漁業に活路」ーー鮭の不漁が続く中、海洋資源の
確保という意味で、根本的な解決になるのでしょうか。

・「観光客、広域から集う」ーー女川原発の問題はどうする
のでしょうか。

 あえて反対の意見を書いてみたのですが、現地の人でないと
わからない問題ですよね。

 それで、現地まで行ってはきたのですが、所詮、1日の取材
ですから、限られています。
 現地ガイドさんから、話が聞けたのは収穫大でしたがね。


■「教育ICT元年 1人1台」

 これからの流れでしょうが、私は現役引退ですので、これ
から一体、教育界はどこへ進もうとしているのか、興味津々
というところです。


■「第4の革命 カーボンゼロ」

 これが目玉でしょうかね。「脱炭素の主役 世界競う」と
いう見出しで構成されている連載です。

 日本が一番遅れています。しかも、主力のトヨタは水素へと
かじを切っています。

 技術大国の日本は一体どこへ行ってしまったのでしょうか。

 世界は電気です。詳細はこの連載にて!!



▼以上、長文でした。これで、私の年始めの新聞読破はおしまい
であります!!