■熊本日日新聞 2020年12月3日(木) 「新生面」
■ドングリ系の樹木を枯らすキクイムシという生物の紹介がありました。この虫が幹の中に特殊な菌を運び入れるのだそうです。感染してしまうと、水を吸い上げる力が弱くなるのだそうです。それで枯れてしまうというわけです。
なぜ、このような害が広がったのか、それは薪を山から切り出さなくなり、大木が増えたかららしいのです。こうなると、老木が増え、生まれ変わりを阻止されるわけですね。そこで、キクイムシが老木に引導を渡すのだそうです。食物連鎖のようです。
■このコラム、次の言葉で締めくくられます。
多様な命が支え合う生態系の中で「ないほうがいい」ものなど何一つない。あるとすれば、自然の力に逆らい「あれを造れ」「これを壊せ」というヒトの浅知恵であろうか。
まさしくという思いでした。
なお、私は、薪を採りに行った、最後の世代でしょうか。我が家は槇風呂で、それらを燃やして風呂に入っていました。小学2年生まで。ですから、親と一緒に、土日は山へ行って切り取った木を腰にひもを結びつけて、我が家まで引っ張って帰っていたことでした。懐かしい思い出です。