■朝日新聞 2020年5月6日(水) 「顔・・・」

 

■毎週水曜日の連載「村山斉の時空自在」という連載で、氏は素粒子物理学者でして、天文の話が多いのですが、今回は遠隔学習です。

 子曰、

・黒板なら前の内容を見返しながら論理展開ができるが、ホワイトボードでは狭いのでうまくいかない。

・その対策として、スライドで作り講義録を作ることにしたので、時間がかかる。

・学生たちの顔が見えないので、話についてこれているのか、ここでジョークが必要かがわからない。

・学生自体も臨場感がなく、メールの音がしたり、ツイートが届いたりと、集中力が保てないようだ。

・熱心な学生のために、録画授業をyoutubeに出している。

■村山市は、24時間営業と言われる。米国で授業をし、日本で講演を聞き、欧州で研究発表だそうです。会議もzoomなのだが、お互いの表情や仕草がよめないので、やりづらい、つまり、

まだまだ人間はアナログだ。

と論破されます。我が意を得たりの心境でした。

 この村山氏の言に、遠隔学習のポイントが入っていると感じた次第でした。