■熊本日日新聞 2020年4月30日(木) 「益城・・・」

 

■私的には、これはスクープだと思います。水俣という熊本からは遠く離れた県境以外の県内にも公害の原点があったというのは、とても重要な記事ではないでしょうか。

 

 私は、担任時代、四大公害病以外に、九州には、もう1つ公害があったという話をしてきました。それは、宮崎の高千穂近くの土呂久という箇所です。ここで、土呂久鉱毒事件というのが起きています。

 

■それにも匹敵するような「日窒経営 城山銅山跡」というのがあったという内容です。

 水俣病の原因企業「チッソ」の前身なのだそうで、1919年からの創業ということで、これは第1次世界対戦後すぐということになりますから、ひょっとして戦争との関係もあったのかもしれませんね。

 

 記事によると、化学工場で製造する硫酸の材料にするため、銅を採掘していたというのです。当然、鉱毒が流れ出し、周辺の農地に害を及ぼし、一時金の支払いでことを済ませたというような内容です。

 これが水俣病の構図と同じだというのです。

 

 若ければ取材に行くな!と思ったことでした。土呂久にも行った位ですから。

 これはぜひ、永久保存して、公害の学習で教えていきたい社会事象だと思います。