■熊本日日新聞 2019年10月21日(月) 「余論」
■社説の下にある欄、「世論」、今回は、つい先日あった水俣病慰霊の日に関する話です。
胎児性水俣病として生まれた坂本さんのお母さんが94歳で、今月亡くなられました。そのお母さんの台詞で、この欄が埋め尽くされています。これは、ものすごく身にしみます。
曰く、
「食べちゃならんとなら、国や県は食べさせんごつせなんだったと。少しでん症状があるなら、水俣病て認めなんと。当たり前のことば守っとれば水俣病はもう終わったとっとたい。ほんなこつ誰もおらんごつなりよる。はよ終わらせんばいかん」
水俣病の根本をついている言葉だなーと感じた次第でした。
■昨日、阿蘇で行われたカントリーゴールドが「約束の日」最期として終わりました。水俣病の「約束の日」はいつになるのでしょうか。